(生)林檎博'14 ―年女の逆襲―

椎名林檎のライブ映像作品『(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―』詳細解説

2015年3月、椎名林檎のライブツアー『林檎博’14 ―年女の逆襲―』を収録したライブ映像作品が、2つのバージョンでリリースされました。一つは、ユニバーサルミュージックから発売された『(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―』で、2014年12月10日に行われた大阪城ホール公演の模様を完全収録。DVDとBlu-ray Discが初回完全限定生産でリリースされ、豪華な3Dレンチキュラー仕様のケースにパンフレットが同梱されるなど、コレクター心をくすぐる仕様となっていました。

もう一つは、椎名林檎の個人事務所である黒猫堂からDVDのみで通販限定販売された『RINGO EXPO Professional Academic 2014』です。こちらは、ツアーの千秋楽である12月21日、マリンメッセ福岡公演の映像作品。ステージ正面からの固定カメラで撮影された、音響・映像共に未編集の、いわば“生の”ライブ映像が収録されています。スタッフ向けの演出確認用として撮影された映像であるため、客席の視点から捉えられたパフォーマンスや演出の様子は、一般販売された作品とは異なる魅力があります。

『(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―』収録内容

『(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―』には、2014年のアリーナツアー『椎名林檎 林檎博’14 ―年女の逆襲―』の大阪城ホール公演の模様が収められています。このツアーは、同年リリースされたアルバム『日出処』やセルフカバーアルバム『逆輸入〜港湾局〜』からの楽曲を中心に、初期の楽曲や東京事変の楽曲も織り交ぜた、バラエティ豊かなセットリストが特徴でした。さらに、東京事変のライブでは既に披露されていた「葬列」も、ソロライブでは初披露という話題性も持ち合わせていました。

圧巻のステージ演出

椎名林檎は、37名にも及ぶ大規模なバンド「The Mighty Galactic Empire（銀河帝国軍楽団）」と共に、このライブを大々的に展開しました。電子楽器、管楽器、弦楽器、打楽器に加え、ダンサーも参加。ステージ構成は、“天地創造”、“文明開化”、“心中未遂”、“任務遂行”、“輪廻転生”、“開店準備”、“閉店準備”といった壮大なテーマに基づいており、各テーマに合わせた楽曲や衣装、演出が施されました。照明、イラスト、CG、アニメーション、ムービーを駆使したイメージ映像が、ミュージシャンとダンサーのパフォーマンスと見事にシンクロし、まさに一大スペクタクルが展開されています。

まとめ

『(生)林檎博’14 ―年女の逆襲―』と『RINGO EXPO Professional Academic 2014』は、どちらも椎名林檎の圧倒的なパフォーマンスと、その世界観を堪能できる貴重な作品です。特に、『RINGO EXPO Professional Academic 2014』は、普段目にすることのない舞台裏を垣間見れる、ファン垂涎のアイテムと言えるでしょう。これらの作品を通じて、椎名林檎の音楽性、表現力の豊かさを改めて感じ取ることができるでしょう。

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