(秘) 必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた 仕事人vs暴走族

㊙必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた

『㊙必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた』は、1982年12月31日金曜日の21:30にテレビ朝日系列で放送された特別ドラマです。この作品は、松竹と朝日放送の共同製作で、主演は藤田まことが務めました。必殺シリーズの一環として、特に長時間スペシャル第3弾となっております。

概要

本作は、現代の京都を舞台に仕事人の子孫たちが悪を討つ物語です。独特な構成が特徴で、藤田まことら主演者たちが年末に集まって撮影したプライベートフィルムの披露会から始まります。このとき、CMの合間に試写室でのリアルタイムな様子を中継する二元構成が採用されており、タイトルの「㊙」にその秘密が込められています。物語としては、仕事人の末裔たちが暴走族と対峙する姿が描かれていますが、当時、この時期は暴走族の活動が過激化していました。

あらすじ

物語は、生命保険会社の勧誘員・中村主水を中心に、手作りアクセサリーを販売する村上秀夫、ピアノ調律師の山田勇次、タクシー運転手の長谷川加代という普段は普通のカラオケ仲間たちが主人公です。彼らは先祖たちが仕事人であったことを知り、自らも同じ道に足を踏み入れることになります。

ある晩、カラオケ店で悪人と衝突してしまった彼らは、先祖の流儀に従って復讐に出ることを決心しますが、最初の試みは失敗に終わります。しかし、主水の偶然の行動が功を奏し、一時的に殺しに成功してしまいます。それからは平穏な日常に戻りますが、友人の悲劇を受け、再び彼らは復讐の道を歩むことになります。

吾助という顧客が暴走族に家族を襲われ、その悲劇を知った主水は、吾助の保険金を頼りに仲間たちと共に復讐を企てます。最終的には、暴走族との激しい対決が繰り広げられ、多くの波乱を経て彼らは悪に立ち向かいます。

登場人物

• - 中村主水（演 - 藤田まこと）:

生命保険会社の保険勧誘員。先祖は南町奉行の同心。

• - 村上秀夫（演 - 三田村邦彦）:

手作りアクセサリーの販売者。

• - 山田勇次（演 - 中条きよし）:

ピアノ調律師。

• - 長谷川加代（演 - 鮎川いずみ）:

タクシー運転手。

殺し技

それぞれのキャラクターは、先祖代々の武器や技を受け継いでおり、例えば主水は先祖の脇差を使おうとするが、最終的には工事現場を利用して暴走族を崖へと転落させる巧妙な戦略を展開します。秀夫は自身の新しい簪を利用して、勇次はピアノ線を駆使して悪を討つ様子が描かれています。

制作情報

この作品は朝日放送と松竹により製作され、様々なスタッフやキャストの協力によって完成されました。技術的にも新たな試みが盛り込まれ、多くのファンに愛されました。2007年にはDVD化され、ドラマ本編のみが収録されていますが、その際に主題歌やエンディングが変更されたため、オリジナルとは異なる仕上がりになっています。

このドラマは、作品の中に描かれる復讐の過程や人間ドラマを通じて、視聴者に深い感動を与え、必殺シリーズの中でも特に印象的なエピソードとして記憶に残ります。

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