ΕpsilonΦ

εpsilonΦ（イプシロンファイ）

εpsilonΦ（イプシロンファイ）は、メディアミックスプロジェクト『from ARGONAVIS』から誕生したオルタナティブロックバンドです。そのイメージカラーはKYO MURASAKI（赤紫）。ファンからは「イプシ」の愛称で親しまれています。

バンドの概要

εpsilonΦは、プロジェクトの一環として結成されました。作中では、京都を拠点とするオルタナバンドとして描かれ、リーダーを含むメンバーの多くが未成年でありながら、その音楽性と演奏技術は非常に高い評価を得ています。

歪んだ魅力

作中におけるεpsilonΦは、ヒール的な立ち位置を担い、メンバーそれぞれが、悪意、憎悪、復讐心、独占欲といった強烈な負の感情を抱えています。また、彼らは全員、大企業の御曹司またはその関係者という共通点を持っています。しかし、その裏側には、家族との不和や葛藤といった問題を抱え、親や権力者への反抗というテーマが潜んでいます。

「極彩色の不協和音」というキャッチコピーが示すように、「玩具箱」や「いたずら」といったイメージが楽曲や世界観に反映されています。また、プロジェクト内では唯一、独自のYouTubeチャンネル「イプシちゃんねる」を開設し、ボカロ曲の「歌ってみた」動画などを積極的に投稿していました。

声優陣は、音楽ライブではボーカルとコーラスを担当するキャストが出演し、ラジオ、生放送、朗読イベントなどには他のキャストも参加しています。

ライブパフォーマンス

『from ARGONAVIS』に登場する他のバンドとは異なり、εpsilonΦは楽器隊にプロのサポートミュージシャンを迎えてライブ活動を行っています。サポートメンバーは基本的に固定されており、εpsilonΦの"キャラクター"としてステージに立ち、演奏、歌唱、MC（声優陣のみ）を披露します。衣装やヘアメイクもキャラクターを忠実に再現し、作中の世界観を表現しています。ライブによっては、アンコールパートなどでキャスト本人が歌唱やMCを行うこともあります。

音楽性

εpsilonΦの音楽は、シンセサイザーを多用したエレクトロニックサウンドを基盤とし、オルタナティヴ・ロック、エレクトロ・ロック、テクノポップなど、多様なジャンルを横断します。ボカロ曲をはじめとする、インターネット上のインディーズ音楽からの影響も色濃く、幅広い要素を融合した音楽性が特徴です。代表曲の一つは、凛として時雨のTKが手掛けた楽曲です。

ボーカルの宇治川紫夕（榊原優希）と、ギターボーカルの二条遥（梶原岳人）のハイトーンボイスが絡み合う楽曲が特徴的で、各ボーカルがソロで歌う楽曲も存在します。

歌詞には、悪意、憎悪、歪んだ愛情、ルサンチマンといった、捻れた感情がモチーフとして用いられ、攻撃的で狂気的な世界観を表現しています。しかし、宇治川紫夕役の榊原優希の表現力によって、その裏に隠された繊細な感情が楽曲に深みを与えています。

楽曲は、作品のストーリーやキャラクターの心情に基づいて制作されており、TK（凛として時雨）やTAKE（FLOW）など、著名な作曲家やアーティストが楽曲を提供しています。

メンバー構成

榊原優希：宇治川紫夕（Vo.） 役
梶原岳人：二条遥（Gt.&Vo.） 役
市川太一：二条奏（Ba.） 役
峰岸佳 → 石谷春貴：鞍馬唯臣（Syn.） 役
立花慎之介：烏丸玲司（Dr.） 役

ライブでは、サポートメンバーが各キャラクターをイメージした衣装を着用し、一部メンバーはウィッグを着用するなど、外見もキャラクターに近づけています。ただし、サポートメンバーは声優ではないため、ステージ上でのMCは行いません（ライブ本編終了後のフリートークを除く）。

藤井健太郎：ギター担当（二条遥のギター演奏をステージ袖で担当）
めんま：ベース担当（二条奏）
翔馬：シンセサイザー担当（鞍馬唯臣）
北村望：ドラム担当（烏丸玲司）

作品

シングル、アルバム、配信シングル、参加作品など、多岐にわたる楽曲をリリースしています。

ライブ・コンサート

単独ライブや合同ライブなど、精力的にライブ活動を展開しています。

外部リンク

from ARGONAVIS（フロム アルゴナビス） 公式ポータルサイト
* イプシちゃんねる - YouTubeチャンネル

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