Л

キリル文字の「Л, л」は、ギリシャ文字のΛ（ラムダ）に由来し、ラテン文字のLに相当する文字です。一部のフォント、例えばBookman Old Styleなどでは、大文字がギリシャ文字のΛと同じ字形をとり、小文字はその縮小版として表示されることがあります。対応するグラゴル文字は「Ⰻ」 (ljudi、リュディ)です。

各言語における呼称と発音

「Л, л」は、スラヴ語派とアルタイ諸語の多くの言語で使用されており、それぞれ異なる発音と呼称を持っています。

スラヴ語派

ロシア語：エル（古くはエリ）
ウクライナ語：エル
ブルガリア語：лъ（ル）

アルタイ諸語

キルギス語：エル
モンゴル語：エル

音素

原則として、「Л, л」は/l/の音素を表します。これは、舌先を上の歯茎につけて発音する側面接近音です。しかし、モンゴル語においては、無声の摩擦音/ɬ/を表すという特徴があります。これは、舌先を歯茎に近づけ、息を摩擦させて発音する音です。

アルファベット上の位置

キリル文字のアルファベット内における「Л, л」の位置は、各言語によって異なります。具体的には以下の通りです。

ロシア語：第13字母
ベラルーシ語：第13字母
セルビア語：第13字母
ウクライナ語：第16字母
ブルガリア語：第12字母
* マケドニア語：第14字母

符号位置

文字コードにおける「Л, л」の符号位置は以下の通りです。

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