∀ガンダムの登場勢力

∀ガンダム登場勢力

アニメ『∀ガンダム』に登場する様々な勢力を解説します。

地球側勢力

黒歴史の末期、文明崩壊を生き延びた人々の末裔。ナノマシンシステム「月光蝶」によって機械文明が失われたため、過去の知識をほとんど持たず、文明を再構築しながら生活しています。神話としてわずかに残る記録や、マウンテンサイクルから発掘される遺物が、過去の文明の痕跡を伝えています。

正暦2345年時点では、アメリア大陸、ガリア、アフリコ、エイジアなどの大陸に分かれて暮らしており、文明レベルは産業革命直前程度まで復興しています。しかし、過去の遺産である飛行機や銀板写真などが混在し、独特の文化を形成しています。ムーンレィスの地球降下作戦以降は、アメリア大陸を中心に合衆国として団結しようとする動きも見られます。

ミリシャ

アメリア大陸各地の領主が擁する軍事組織。所属する領の名前を冠して区別されます。装備は第一次世界大戦頃のものが中心で、複葉機や装甲車などが主力です。ムーンレィスのモビルスーツに対しては圧倒的な戦力差がありましたが、ホワイトドール（∀ガンダム）の出現をきっかけに、戦力を増強していきます。

イングレッサ・ミリシャ

イングレッサ領の軍事組織。ミハエル・ゲルン大佐が作戦指揮を、ヤーニ・オビュス軍曹が前線指揮を執ります。領主の息子であるグエン・サード・ラインフォードが最高指揮官を務めます。ムーンレィスとの交渉役を担っていましたが、ディアナ・カウンターの空襲により首都が陥落。その後、ルジャーナ・ミリシャと合流し、グエン復帰後はギャロップを運用します。また、ウィル・ゲイムが発掘した宇宙船ウィルゲムを改修し、月への交渉に向かいます。しかし、最終決戦を前に内部分裂を起こし、グエンはギンガナム艦隊と手を結びます。

ジャラピィ部隊

ジョゼフ・ヨットが率いる部隊。ハイヒールや鹵獲したウァッドなどを赤く塗り替えて使用します。ウィルゲムが月へ行っている間はルジャーナ・ミリシャの指揮下に入り、帰還後はミリシャやディアナ・カウンターと共にギンガナム軍と戦います。

ルジャーナ・ミリシャ

ルジャーナ領の軍事組織。マリガン中佐が指揮を執ります。マウンテンサイクルから発掘された人型機械人形「ボルジャーノン」を主力兵器として運用します。和平使節団計画にはスエサイド部隊が参加し、リリ・ボルジャーノが全軍指揮官となります。最終決戦では、ディアナ・カウンターと共闘し、ギンガナム艦隊を迎え撃ちます。

スエサイド部隊

ギャバン・グーニー（後にエイムズ）が率いる部隊。ウィルゲムに同行し、和平交渉に貢献します。イングレッサ・ミリシャの内部分裂ではクーデターに加担せず、連合ミリシャ軍の主力として活躍します。

ムーンレィス

黒歴史時代に地球から月に移住した人々の総称。元首はディアナ・ソレル。ソレル家は月の統治者であり、ギンガナム家とメンテナー家が「王冠を守る鷲」としてソレル家を支えます。

黒歴史時代の科学技術を保持しており、コールドスリープ装置を用いて地球の浄化を待ち続けてきました。しかし、下層階級への差別や地球に残った人々への差別意識が存在します。また、地球の気象に関する知識を持たない者が多く、降下作戦に支障をきたすこともあります。

ディアナ・ソレル親衛隊

ディアナ・ソレル個人を守る部隊。隊長はハリー・オード。ディアナに長年仕え、信頼されている者たちで構成されています。主な戦力はスモーです。

ディアナ・カウンター

地球帰還作戦のために結成された軍隊。最高指揮官はアジ大佐（後にフィル・アッカマン）。イングレッサとの交渉が決裂し、地球への降下を開始。首都ノックスを攻撃後、居留地を築きます。アジ大佐暗殺後は武闘派のフィル・アッカマンが指揮を執り、強行路線を進みます。食糧難や技術者の脱走などにより危機感を抱き、フィルらがクーデターを起こしますが、ギンガナム艦隊の襲来によりディアナに帰順。ミリシャと共闘し、ギンガナム艦隊と戦います。主な戦力はウォドム、ウァッド、アルマイヤー、ソレイユです。

ギンガナム艦隊

ギンガナム家が率いる私設艦隊。地球からの侵攻に備え、2500年間訓練を続けてきました。当代当主はギム・ギンガナム。日本の古い風習を取り入れた戦術や組織構成が特徴です。ディアナの地球帰還作戦に反感を抱き、アグリッパ・メンテナーと共謀してディアナ暗殺を企てます。月のマウンテンサイクルからモビルスーツを発掘し、グエンらと手を組んで地球へ侵攻します。主な戦力はターンX、マヒロー、ズサン、バンデット、アスピーテです。

レット隊

ディアナの側近の子孫で構成された部隊。ヒッピーのような格好をしており、地球人とムーンレィスのどちらでもない特殊な文化を持っています。ディアナへの忠誠心は非常に高いものの、他のムーンレィスからは野蛮と見なされ、ぞんざいな扱いを受けることもあります。

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