あすか基地

あすか基地について

あすか基地（あすかきち）は、日本の南極観測基地の一つで、南極大陸のブライド湾とセールロンダーネ山地の間に位置しています。具体的には、南緯71度31分34秒、東経24度08分17秒という座標にあり、標高は930メートルです。視覚的には、昭和基地から西へ約670キロメートル離れた場所に位置しています。

設立の背景

あすか基地は、昭和60年（1985年）3月26日に、第26次越冬隊によって「アスカ観測拠点」として開設されました。この名称は、隊長であった福西浩氏が提案したもので、「あすか」という名称には、飛鳥文化が新たな時代を切り開いたという意味合いが含まれています。また、基地の背後に広がる山地が大和三山に似ていることも、その名の由来となっています。基地への移動は、昭和基地から雪上車を利用し、観測を行いながら片道1週間もかかる距離です。

越冬とその後

あすか基地は、昭和61年（1986年）出発の28次隊から始まり、平成2年（1990年）出発の32次隊までの越冬を経て、平成4年（1992年）1月に閉鎖されました。閉鎖以降は無人状態が続いているものの、現在も気象観測が行われています。また、基地の立地条件により、風力が5-20メートル毎秒で安定しているため、風力発電機が設置され、管理機器の運営が風力発電によって支えられています。

クリーン作戦と基地の変遷

あすか基地の閉鎖後、周囲には数多くの雪上車やスノーモビル、橇といった機材が放置されていましたが、これらを昭和基地に持ち帰るためのクリーン作戦が実施されました。この取り組みにより、環境への配慮がなされるとともに、基地周辺の整備が進められています。

基地名の変更

平成16年（2004年）には、「あすか観測拠点」という呼称から「アスカ基地」に改名されました。これは基地の重要性や認知度向上を図るための一環です。この基地は、南極観測における科学的な価値を持ち、多くの研究に貢献してきました。

関連項目

あすか基地に関連する重要な項目には、昭和基地、みずほ基地、ドームふじ基地などがあります。これらは全て南極観測基地という位置付けにあり、国立[[極地研究所]]が管理および運営を行っています。

最後に

あすか基地は、南極観測の重要な拠点として、今後も多くの研究結果を提供し続けることが期待されています。南極の厳しい環境において、科学の発展に寄与する重要な地点として、今後の動向にも注目が集まっています。

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