あのねのねのオールナイトニッポン

あのねのねのオールナイトニッポン

「あのねのねのオールナイトニッポン」は、1973年から1975年にかけて放送されたラジオ番組で、パーソナリティは清水國明と原田伸郎が務めました。この番組は、ニッポン放送が制作した「オールナイトニッポン」の一部として水曜日にオンエアされ、その後土曜日も担当しました。放送日時は、1973年の7月から9月の水曜日25:00から29:00まで、さらに1973年10月から1974年6月の土曜日も含まれました。

番組の背景と放送内容

この番組は、1973年6月まで毎日放送されていた「ビバカメショー」と「ビバケンショー」が終了し、その後の新しいパーソナリティとしてあのねのねが水曜日に加わりました。在任期間中、月曜日は小林克也、火曜日は泉谷しげる、木曜日は斉藤安弘、金曜日はカルメン、土曜日は岸部シローと多彩なメンバーが揃っていました。亀渕昭信の推薦を受けての起用という背景もあります。

番組は、その独特のスタイルとハプニングが話題となりました。初回放送では、カフを上げ忘れるという失態があり、急遽ディレクターの亀渕がスタジオに駆け込む場面も。こうしたお騒がせエピソードやハプニングが多く、番組の特長となりました。

お休み期間とその後

1974年の7月から9月にかけて、あのねのねは全国コンサートツアーのため、番組を一時お休み。また、その期間に水曜日の放送は「笑福亭鶴光のオールナイトニッポン」が移動し、鶴光のパーソナリティとしての地位が確立されました。鶴光の人気が続く一方で、あのねのねは元の土曜日の枠に戻ることはできず、1974年10月からは水曜1部へ移動する運命にありました。

1997年には、オールナイトニッポン30周年の記念企画で「オールナイトニッポンDX」が放送され、原田伸郎が火曜パーソナリティとして参加。この企画によって事実上の番組復活が実現しました。また、1998年にはリスナーの協力のもと、日本武道館でのコンサートが実現するなど、魅力的な企画が続きました。

主なエピソードと特徴

「あのねのねのオールナイトニッポン」では、数々のユニークな企画が行われました。中でも「始発の山手線大パニック」では、二人が山手線に乗ると、リスナーが殺到し車両が満員に。最終的には、リスナーたちの大騒ぎとなりました。

「時報クイズ」では実際の時報音を使ったクイズが大反響を呼び、規制に引っかかる事態となりました。生放送中に警視庁に電話をかけ、犯罪予告のような発言をするという大胆な企画もありました。1974年5月5日には、男性リスナーに向けた「たけくらべ」の企画が全国からの抗議を呼び、次第にこうした過激な企画は縮小されました。

さらに、1976年には、裏番組に乱入するという斬新な企画も行われ、二人が生放送を乗っ取る事態が発生しました。特に印象的なのは、ロッキード事件に絡んでアメリカのロッキード社に国際電話をかけた企画で、視聴者からも多くの反響を得ました。

結論

「あのねのねのオールナイトニッポン」は、その時代のラジオ番組の中でも特に個性的で、記憶に残るエピソードの数々を生み出しました。放送終了から数十年が経過した今でも、そのユニークなスタイルや反響を引き起こしたエピソードは、多くのラジオファンに語り継がれています。

もう一度検索