あらすじで楽しむ世界名作劇場

『あらすじで楽しむ世界名作劇場』は、日本テレビ系列で不定期に放送された特別番組です。2007年から2008年にかけて、計4回放送されました。番組の副題には「所ジョージプレゼンツ」とあり、デジタルハイビジョン制作、字幕放送が実施されていました。

番組のコンセプトは、誰もが一度は耳にしたことのある世界の名作文学を、様々な演出を用いて分かりやすく紹介することです。プレゼンターを務める芸能人たちが、実写ドラマ、人形劇、アニメーションなど、毎回異なる手法で作品のあらすじを解説します。この斬新なプレゼンテーションは、作品の新たな魅力を発見するきっかけとなり、視聴者に新鮮な驚きを与えました。

番組には、博士帽と眼鏡をかけたフクロウの番組マスコット『名作フクロウ』が登場し、番組を盛り上げました。放送時間は、関東地方（日本テレビ）を基準に、以下の通りです。

第1弾：2007年6月9日 13:30～14:55（「サタデーバリューフィーバー」内）
再放送：2007年9月15日 15:00～15:55（第1弾の一部再構成）
第2弾：2007年9月17日 19:00～20:54
第3弾：2008年1月14日 20:00～21:54
スペシャル：2008年1月13日 15:00～15:55（過去の振り返りと第3弾のダイジェスト、未放送プレゼン）
第4弾：2008年4月2日 21:30～23:18（野球中継延長のため時間変更）

各回で紹介された作品は以下の通りです。（詳細な作品名は不明）

第1弾
第2弾
第3弾
第4弾

番組の出演者は、司会が所ジョージさん、進行は日本テレビアナウンサーの西尾由佳理さんです。プレゼンターとして、各回さまざまなタレントや芸人が登場しました。

第1弾：カンニング竹山、千原ジュニア、中川翔子、山里亮太（南海キャンディーズ）、酒井敏也
第2弾：千原ジュニア、カンニング竹山、ウエンツ瑛士、ウド鈴木（キャイ〜ン）、渋谷飛鳥、市川春猿
第3弾：千原ジュニア、田村裕（麒麟）、勝俣州和、ケンドーコバヤシ、榊原郁恵、にしおかすみこ、ボビー・オロゴン（スペシャルのみ）
第4弾：勝俣州和、ウド鈴木（キャイ〜ン）、千原ジュニア、チュートリアル、南海キャンディーズ、羽野晶紀

また、第2弾からはゲストも登場し、各界の著名人が番組に華を添えました。

第2弾：荒俣宏、戸田菜穂
第3弾：IKKO、スザンヌ、田中要次、茂木健一郎、渡辺正行
* 第4弾：今田耕司、上地雄輔、関根勤、西川史子、茂木健一郎

ナレーションは、第1弾と第2弾で野沢雅子さんが担当し、第2弾では納谷悟朗さん、小林清志さん、池田昌子さんも加わりました。番組の制作スタッフは、企画・演出に似鳥利行さん、構成に谷口修一さん、町山広美さんらが名を連ねています。また、多くのスタッフが『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』と共通しており、テロップフォントや笑い声も同様のものを使用しています。

番組の視聴率は8.5%（ビデオリサーチ関東地区調べ）と、レギュラー化には至りませんでしたが、その斬新な企画とバラエティ豊かな演出は、多くの視聴者に記憶されていることでしょう。番組は、世界名作劇場とは直接的な関連性はありませんが、世界の名作を新たな視点から楽しむという点で、共通のテーマを持っています。

番組の公式サイトは、現在はアーカイブのみが残っています。また、関連番組として「サタデーバリューフィーバー」が挙げられます。

『あらすじで楽しむ世界名作劇場』は、名作文学の魅力を新たな形で伝えるだけでなく、バラエティ番組としてのエンターテイメント性も兼ね備えた、ユニークな番組でした。

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