あわひらかた号

あわひらかた号について

あわひらかた号（あわひらかたごう）は、徳島バスと京阪バスが共同で運行していた高速バスです。このバスは、大阪府の枚方市、寝屋川市、守口市、茨木市と、兵庫県の淡路島、さらに徳島県の徳島市を結ぶ重要な交通手段でした。全ての便は座席指定制であり、利用者に快適な移動を提供していました。

沿革

あわひらかた号は、2003年3月21日に運行を開始しました。当初は大阪と徳島を結ぶルートのみでしたが、途中の淡路島内にも停留所が設置され、利便性が向上しました。2004年には、大阪側で大日駅への停車が始まり、2014年には京阪バス側の営業所が高槻営業所から枚方営業所に変更されました。さらに、2015年4月には南茨木駅への停車も開始され、より多くの利用者に対応できるようになりました。しかし、2016年3月31日に運行は終了しました。

路線概要

この高速バスの大阪側の始発地点は枚方市駅です。徳島側では、鳴門撫養や徳島とくとくターミナル（松茂）を経由した後、最終的には徳島駅に到着します。独自のクローズドドアシステムを採用しており、大阪府内や淡路島・徳島県内では相互乗車ができません。主だった経路は以下の通りです:

• - 枚方市駅
• - 寝屋川市駅
• - 大日駅
• - 南茨木駅
• - 東浦インターチェンジ
• - 室津パーキングエリア（休憩）
• - 津名一宮インターチェンジ
• - 洲本インターチェンジ
• - 志知バスストップ
• - 鳴門公園口バスストップ（徳島行きのみ停車）
• - 高速鳴門バスストップ
• - 徳島とくとくターミナル（松茂）
• - 徳島駅

管轄営業所

あわひらかた号の運行は、徳島バスの徳島営業所と京阪バスの枚方営業所によって行われていました。

所要時間

この路線を利用する際の所要時間は、枚方市駅から徳島駅までが約3時間23分、逆コースの徳島駅から枚方市駅までが約3時間14分です。運行当初は大きな休憩がなかったものの、全区間が3時間以上に及ぶため、上下線ともに室津パーキングエリアで約10分の休憩が設けられました。

便数と利用者の状況

あわひらかた号は、1日あたり2往復の運行が行われていました。枚方発の1便目と徳島発の2便目は京阪バスが運行し、逆に徳島発の1便目と枚方発の2便目は徳島バスが担当しました。平成19年のデータによると、この路線の平均利用者数は1日あたり約52人でした。

車両と設備

本路線で使用された車両は、徳島バスの三菱ふそう・エアロバスや日野・セレガ、京阪バスの三菱ふそう・エアロエースなど、快適な移動を実現するために設計された4列シート車両です。これにより、長時間の移動でも快適な空間が提供されていました。

最後に

あわひらかた号は、多くの利用者に親しまれる路線でしたが、残念ながら2016年にその幕を下ろしました。情報が充実しており、快適な移動手段を提供していたこのバスは、当時の移動に便利な存在でした。

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