いすゞプラザ

いすゞプラザは、神奈川県藤沢市に位置するいすゞ自動車の企業博物館です。いすゞ自動車藤沢工場のすぐ隣にあり、2017年4月11日に、いすゞ自動車創立80周年を記念する事業の一環として開館しました。

施設の概要と展示

この施設は、「運ぶ」という行為を支えてきたクルマの歴史と技術、そしてものづくりへの情熱を紹介することを目的としています。館内は主に「『運ぶ』を支える」「クルマづくり」「歴史」という三つのテーマに沿って構成されており、いすゞの歩みを多角的に学ぶことができます。

展示施設に加えて、ここでしか手に入らないオリジナルグッズを扱うミュージアムショップがあります。さらに、一般の方も利用できる隣接施設として、軽食などが楽しめるカフェ「サクラカフェ」や、宿泊施設「プラザアネックス」も完備されており、一日を通じて滞在を楽しむことが可能です。

ご利用案内

いすゞプラザは無料で入場できます。開館時間は平日が午前9時から午後5時までですが、こちらは完全予約制となっています。土曜日と祝日は午前10時から午後5時までの開館となり、予約不要で自由に見学できます。ただし、いずれの日も最終入場時間は午後4時ですのでご注意ください。

休館日は、原則として日曜日、月曜日、およびお盆、年末年始、ゴールデンウィークなどの長期休暇期間です。

なお、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、2022年1月21日から一時休館していましたが、同年3月23日からは入場方法を変更し、再開館しました。現在の入館方法は以下のようになっています。

全日、事前予約制による入れ替え制が導入されています。最大2時間まで滞在可能です。
団体での予約はできません。最大9名までのグループでの来館が可能です。
* 2歳未満の乳幼児を除き、マスクの着用が必須です。

最新の情報や予約方法については、公式サイトでご確認ください。

展示車両

館内には、いすゞの歴史を彩る数々の名車が展示されています。1階フロアには、初代ピアッツァのプロトタイプであるアッソ・ディ・フィオーリ（2021年3月より展示）、1924年製造のウーズレーCP型トラックといった歴史的な車両から、現行モデルである6代目エルフ、5代目フォワード、2代目ギガ、そして2代目エルガ（ノンステップバス）などが並びます。さらに、防衛省の許可を得て一般公開されている陸上自衛隊の73式大型トラックSKWや、2代目D-MAX（ダブルキャブ）も見学できます。

2階フロアには、1929年製造のスミダM型バス、1948年製造のTX80トラック、初代エルフ（1963年製造）、ベレル（1961年製造）、シボレーLUV（いすゞファスタートラックのリバッジモデル）、初代PFジェミニセダン（1974年製造）、初期型117クーペなど、懐かしい乗用車や商用車の名車が展示されています。

屋外にも、2代目ギガのカスタム仕様セミトラクタが展示されています。

特に、1階フロアの一部車両（エルフ、フォワード、ギガトラクター、エルガ、SKW、D-MAX）は、実際に運転席などに乗車して体験することが可能です。（ただし、エルガは客室のみ乗車可能で運転席は対象外です。SKWは兵員輸送に用いられる荷台部分にも乗り降りができます。）

アクセス

公共交通機関を利用する場合、鉄道では小田急江ノ島線・相模鉄道いずみ野線・横浜市営地下鉄ブルーラインの「湘南台駅」が最寄り駅です。湘南台駅東口からは無料のシャトルバスが運行されており、所要時間は約10分です。また、湘南台駅西口からは神奈川中央交通の路線バスに乗車し、「北警察署前」で下車後、徒歩約5分でもアクセスできます。

自動車で来館される場合は、圏央道海老名インターチェンジから約10km、横浜新道戸塚料金所から約11kmです。無料駐車場も完備しており、乗用車13台、バス3台が駐車可能です（臨時駐車場として約50台分のスペースもあります）。

いすゞプラザは、いすゞ自動車の「運ぶ」を支える技術と歴史を、見て、触れて、学べる貴重な施設です。自動車ファンはもちろん、ものづくりに興味のある方にもおすすめの見学スポットと言えるでしょう。

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