いすゞ自動車首都圏

いすゞ自動車首都圏株式会社

概要

いすゞ自動車首都圏株式会社（略称：いすゞ首都圏）は、商用車メーカーとして知られるいすゞ自動車の製品、主にトラックやバスなどを取り扱う正規の自動車販売会社です。東京都江東区に本社を置いています。親会社はいすゞ自動車販売株式会社であり、その完全子会社として経営されています。

事業エリア

いすゞ自動車首都圏の主要な販売およびサービス提供エリアは広範囲にわたります。具体的には以下の運輸支局管轄区域を含みます。
東京運輸支局管内の一部: 東京都区部、島しょ部、そして東京都多摩地域の近隣の一部地域。
埼玉運輸支局管内の一部: 埼玉県川口市およびその周辺地域。
神奈川運輸支局管轄区域: 神奈川県全域。
千葉運輸支局管内区域: 千葉県全域。
山梨運輸支局管轄区域: 山梨県全域。

この広範なネットワークにより、首都圏および隣接県のいすゞユーザーに対し、製品供給やアフターサービスを提供しています。

沿革

いすゞ自動車首都圏株式会社の歴史は、戦時中の統制経済下で設立された組織にまで遡ります。

1943年10月: 自動車整備統制令に基づき、東京都自動車整備配給株式会社が設立されました。この組織は、いすゞの前身であるヂーゼル自動車工業株式会社だけでなく、トヨタや日産など、複数のメーカーの自動車販売および整備を担っていました。
1946年6月: 第二次世界大戦の終結後、運輸省による自動車配給体制の見直しに伴い、地方自動車配給会社は解散となりました。
1946年11月: 解散を経て、新たに京浜いすゞ自動車販売株式会社として事業を再開しました。これが現在のいすゞ自動車首都圏の直接的な源流となります。
1951年11月: 事業エリアの再編が行われ、神奈川県における販売部門が分離独立し、神奈川いすゞ自動車が設立されました。これに伴い、京浜いすゞ自動車販売は東京都を管轄する東京いすゞ自動車株式会社へと社名を変更しました。
1964年12月: 時代の変化に対応するため、小型車部門が分離され、新東京いすゞモーター株式会社が設立されました。
1965年4月: さらに、乗用車部門が東都いすゞモーター株式会社として独立しました。
1992年8月: 東京都内の事業エリアにおいても再編が進み、多摩地域での販売事業が多摩いすゞ自動車株式会社（後に西東京いすゞ自動車に改称）として分離されました。
1995年4月: 東京いすゞ自動車は、千葉いすゞ自動車を吸収合併しました。これにより、東京23区に加え千葉県も販売エリアに加わり、事業規模が拡大しました。
2000年10月: いすゞ自動車との株式交換により、東京いすゞ自動車はいすゞ自動車の完全子会社となりました。
2002年3月: 東京いすゞ自動車はいすゞモーター東京と合併し、組織体制を強化しました。
2007年2月: いすゞネットワーク株式会社（現在のいすゞ自動車販売株式会社）が東京いすゞ自動車の全株式を取得し、親会社となりました。
2011年10月1日: 東京いすゞ自動車を存続会社として、神奈川いすゞ自動車および山梨いすゞ自動車を吸収合併しました。この合併に合わせて、社名を現在のいすゞ自動車首都圏株式会社へと変更しました。この統合により、現在の主要な事業エリアである東京、神奈川、山梨を包括する体制が確立されました。
2013年2月1日: さらに、西東京いすゞ自動車を合併しました。これにより、過去に分離した多摩地域を含む東京都全域、神奈川県、千葉県、山梨県、そして埼玉県の一部をカバーする現在の事業体制が完成しました。

その他の活動

いすゞ自動車首都圏は、地域社会への貢献にも力を入れており、スポーツチームのサポーティングパートナーやスポンサーとして活動しています。例えば、東京ヴェルディ1969（サポーティングパートナー ブロンズ）、FC町田ゼルビア（地域感謝チケットパートナー）、SC相模原（ピッチ看板スポンサー）などが挙げられます。

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