いそゆき (護衛艦)

いそゆき（DD-127）: はつゆき型護衛艦の歴史

いそゆき（ローマ字：JS Isoyuki, DD-127）は、海上自衛隊のはつゆき型護衛艦の6番艦であり、その名は「磯に降る雪」を意味します。この艦名は、旧海軍の艦艇名としても初めて採用されたもので、海上自衛隊の歴史において特別な意味を持っています。

艦歴の概要

いそゆきは、昭和55年度の計画に基づき、1982年4月20日に石川島播磨重工業の東京第1工場で起工され、1983年9月19日に進水しました。1985年1月23日に正式に就役し、第1護衛隊群に直轄艦として配属されました。この艦は横須賀に配備され、以後多くの訓練や演習に参加しました。

1985年3月には、第1護衛隊群の隷下に新たに編成された第43護衛隊に加わり、同日には姉妹艦の「はるゆき」と同時に就役しました。その後、いそゆきは1986年と1988年に環太平洋合同演習（RIMPAC）に参加し、その訓練能力を磨きました。

1989年、いそゆきは第43護衛隊が第4護衛隊群に編成替えされることで、同隊に所属することになりました。1990年には再びRIMPACに参加し、1993年には遠洋練習航海にも参加しました。

1995年には、第4護衛隊群司令部が呉基地に移転したことに伴い、いそゆきも呉に転籍しました。その後、1997年には部隊番号が改正され、第43護衛隊は第4護衛隊に名称変更されます。1999年に佐世保地方隊の第23護衛隊に編入され、佐世保へ転籍しました。

2008年には自衛艦隊の再編成が行われ、第23護衛隊が第13護衛隊に改称され、護衛艦隊の隷下に再編されました。2010年には、大韓民国で実施された拡散に対する安全保障構想（PSI）の海上阻止訓練にも参加し、国際的な活動にも寄与しました。2013年には、平成25年度の遠洋練習航海に参加し、ポーランドのグディニャ港に寄港し、両国間で初めての海上合同軍事演習を行いました。しかし、その後の2014年3月には新たに就役した「すずつき」に伴い、いそゆきは除籍されてしまいました。

最終的には、いそゆきの帰属先は護衛艦隊第13護衛隊となり、定係港は佐世保でした。その後、同年7月にはJMU舞鶴事業所に回航され、艦型標的に改造されました。この改造では、計測用に白いペイントが施され、XASM-3の静爆試験に使用されることになりました。最終的に、2015年11月にはスクラップとして売却され、舞鶴から解体業者の八代港に向けて移動しました。

歴代艦長と参考文献

いそゆきに関する詳細な情報は diversosな史料から得られます。例えば、石橋孝夫の著書『海上自衛隊全艦船 1952-2002』や、『世界の艦船』シリーズなどが参考になります。また、艦の運用に関連する多くのデータが公開されており、その情報をもとに艦歴や活動が明らかになっています。これにより、いそゆきの重要性や役割についての理解が深まります。

いそゆきは、日本の防衛力の一端を担う艦船であり、その艦歴と活動は、海上自衛隊の発展を象徴するものとなっています。

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