いであやか

いであやか

いであやか（1993年7月19日 - ）は、日本の女性シンガーソングライター。以前は井手綾香の名前で活動していました。現在はケイダッシュステージに所属し、ビクターエンタテインメント傘下のColourful Recordsから楽曲をリリースしています。

来歴

宮崎県串間市で生まれ育ちました。4歳からピアノを始め、小学校から中学校にかけて本格的にピアノを習得。中学2年生の時に初めてオリジナル曲「未来への扉」を作詞作曲し、知人に聴かせたことがきっかけで、2009年にインディーズアルバム『TOY』をリリースしました。

2011年3月16日には、ビクターエンタテインメントからミニアルバム『Portrait』でメジャーデビューを果たしました。このアルバムに収録された「雲の向こう」は、ハイチオールCプラスのCMソングに起用され、CM放送とともに注目を集めました。同年8月3日にリリースされたミニアルバム『Portfolio』は、iTunes Rewind 2011のJ-POP部門でベストブレークスルーアルバムに選ばれています。

2012年3月1日に高校を卒業。同年6月には初のライブツアー「1st TOUR ～atelier～」を開催。8月26日には、日本人アーティストとしてメジャーデビュー後、異例の速さでMTVアンプラグドに出演しました。

2015年4月3日、芸名を現在の「いであやか」に改名しています。

人物像

家族

アメリカ人の母親と日本人の父親を持つハーフです。母親は元プロダンサーで、父親はビートルズのコピーバンドでドラマーを務めていた経歴を持ちます。両親の影響で、特に父親が好んだ1960年代から1980年代の洋楽のサウンド感が、彼女の音楽にも影響を与えています。ロケみつの企画で桜 稲垣早希が、いであやかの母親が経営するガソリンスタンドに立ち寄った縁で、番組にゲスト出演したこともあります。

母方の祖父は、アメリカの著名なトロンボーン奏者ビル・ワトラスです。アルバム『atelier』に収録された「ひだり手」では、ワトラスとの共演が実現しました。

宮崎県との関係

生まれ育った串間市に現在も在住し、地元と東京を往復しながら音楽活動を続けています。

彼女のミュージック・ビデオには、串間市で撮影された作品が多く、「あのね」「雲の向こう」「愛をつなごう」は、都井岬を舞台にした「都井岬三部作」として知られています。

アルバム『atelier』に収録された「輝く海」は、NHK宮崎放送局のキャンペーン「ファイト!みやざき」の復興応援ソングとして制作され、その制作過程は、2012年2月にドキュメンタリー番組として放送されました。

2014年のミス・ユニバース・ジャパン宮崎代表である島田七実は同級生です。また、串間市内のすべての中学校が統合して開校した串間市立串間中学校の校歌を手掛けています。

絵

母親がミュージック&アートスクール出身である影響で絵に興味を持ち、高校では芸術学科で絵を学びました。CDジャケットのデザインも自身で手掛けることがあり、インディーズアルバム『TOY』では都井岬の馬をモチーフにしたキャラクターを、ミニアルバム『Portrait』『Portfolio』では自画像を描いています。

音楽性

伸びのある歌声と煌びやかなメロディーが特徴です。MTVアンプラグド出演時には、「伸びやかな歌声で観客の心に深く強い余韻を残した」と評されました。hotexpressの今翔平は、彼女の歌声を「透き通るような歌声が非常に心地よい」と評価しています。

楽曲は「歌とピアノ」を中心に構成されており、弾き語りも行います。2011年に発表されたミニアルバム『Portrait』『Portfolio』は、収録曲が全て歌声とピアノのみで構成されており、『Portrait』に参加した朝本浩文は、「ピアノと声だけで充分、彼女の様々なバックボーンが伝わる」と評しました。

楽曲制作においては、自然の風景からインスピレーションを受けることが多く、歌詞には自然を感じさせる言葉が多数用いられています。

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