いわさきちひろ記念事業団

公益財団法人いわさきちひろ記念事業団

公益財団法人いわさきちひろ記念事業団は、童画家いわさきちひろの死後、彼女の作品と精神を永く伝えるとともに、絵本を通じた子供文化の発展に貢献することを目的に1976年に設立されました。設立当初は文部科学省所管の財団法人でしたが、公益法人制度改革に伴い、2013年に公益財団法人へと移行しました。

美術館

記念事業団は、二つの美術館を運営しています。

ちひろ美術館・東京
1977年に世界初の絵本美術館として開館しました。当初は「いわさきちひろ絵本美術館」という名称でしたが、開館25周年を記念して2002年に現在の名称に改称されました。美術館は東京都練馬区に位置し、内藤廣建築設計事務所が設計、戸田建設が施工を担当。その優れた建築デザインは第45回BCS賞を受賞しています。

安曇野ちひろ美術館
1997年に長野県北安曇郡松川村に開館しました。この地は、いわさきちひろの両親が戦後に暮らした場所です。

これらの美術館では、いわさきちひろの作品はもちろんのこと、世界各地から収集された貴重な絵本原画が展示・公開されています。散逸しやすい絵本原画を収集・保管し、一般に公開することで、絵本文化の普及と発展に大きく寄与しています。

沿革

1974年8月：いわさきちひろ、55歳で逝去。
1975年6月：いわさきちひろ記念事業団設立準備委員会が発足。
1976年6月：いわさきちひろ記念事業団が設立。中谷泰が理事長に就任。
1977年9月：いわさきちひろ絵本美術館が開館。飯沢匡が館長に就任。同年11月、財団法人となる。
1978年4月：博物館として登録。
1991年4月：箕田源二郎が第2代理事長に就任。
1995年2月：黒柳徹子が、いわさきちひろ絵本美術館の第2代館長に就任。
1997年4月：安曇野ちひろ美術館が開館。松本猛が館長に就任。いわさきちひろ絵本美術館はちひろ美術館に名称を変更。
2000年1月：山田洋次が第3代理事長に就任。
2002年9月：ちひろ美術館が改築され、ちひろ美術館・東京に改称。
2011年5月：黒柳徹子が安曇野ちひろ美術館の第2代館長に就任。ちひろ美術館・東京の館長と兼任。
2013年4月：公益財団法人へ移行。

理念

公益財団法人いわさきちひろ記念事業団は、いわさきちひろの作品を通して、平和と子どもの幸せを願い、豊かな心を育むことを目指しています。絵本原画の収集・保存・公開、展覧会の開催、研究活動、教育普及活動など、多岐にわたる事業を展開し、絵本文化の発展に貢献しています。

外部リンク

公益財団法人いわさきちひろ記念事業団
財団概要
実業団のあゆみ
ちひろ美術館コレクション（ちひろ美術館に所蔵されている日本と世界の絵本原画）

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