うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI

『うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI』（うたのかたち）は、日本の音楽家グループ、オルケスタ・リブレが、歌手・ソングライターの柳原陽一郎とおおはた雄一をゲストに迎えて制作したアルバムです。2012年7月4日にGLAMOROUS RECORDSからリリースされました。この作品は、オルケスタ・リブレ名義のアルバム『Can't Help Falling In Love〜好きにならずにいられない』と同日に発売されています。

本作は「Red Disc」と「Yellow Disc」の2枚組CDで構成されており、ディスクごとに異なるゲストボーカルをフィーチャーしているのが大きな特徴です。Red Discには柳原陽一郎が、Yellow Discにはおおはた雄一がボーカルおよびギターとして参加し、それぞれの個性を生かしたカバー曲を披露しています。

Red Disc with 柳原陽一郎

柳原陽一郎をゲストに迎えたRed Discには、ドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトの戯曲で使用された楽曲や、バート・バカラックをはじめとする海外の楽曲に日本語詞をつけたカバーバージョンを中心に収録。

ブレヒトの『三文オペラ』からは、「ジゴロのバラード」や急遽ライブ音源が用いられた「モリタート」、「『人間はどうやって生きてきたのか？』三文オペラ第2のフィナーレ」がカバーされています。また、『マハゴニー市の興亡』挿入歌「アラバマ・ソング」はインストカバーで、この曲のみオルケスタ・リブレのメンバーがボーカルを担当しています。

海外のポピュラー楽曲としては、コール・ポーターの「いつもさよならを」をボサノヴァ調にアレンジしたカバーや、シラ・ブラックの「アルフィーのテーマ」のインストカバーが含まれます。映画『モダン・タイムス』のテーマ「スマイル」は、前半英語、後半が柳原による日本語詞という構成。なお、柳原は自身のアルバム『ドライブ・スルー・アメリカ』でも「アラバマ・ソング」と「いつもさよならを」を異なる形でカバーしています。

Yellow Disc with おおはた雄一

おおはた雄一がボーカルとギターで参加したYellow Discには、サイモン＆ガーファンクル、ジミ・ヘンドリックス、ザ・バンドといった海外のロック・ポップス、そして日本の楽曲がカバーされています。

サイモン＆ガーファンクルの「いとしのセシリア」や、ジミ・ヘンドリックスの「パープル・ヘイズ」はインストゥルメンタルカバーとして収録。かまやつひろしの「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」や、ジョー・ダッサンの「オー・シャンゼリゼ」といったポピュラー曲もカバー。特にザ・バンドの「アイ・シャル・ビー・リリース」では、おおはた自身が日本語詞を手がけています。その他、ドイツの歌謡曲「リリー・マルレーン」と「青い旅団」のメドレーも収められています。

参加ミュージシャン

本作に参加した主なミュージシャンは以下の通りです。

オルケスタ・リブレ: 芳垣安洋（ドラムス、パーカッション）、青木タイセイ（トロンボーン、ピアニカ）、塩谷博之（ソプラノサックス、クラリネット）、藤原大輔（テナーサックス）、渡辺隆雄（トランペット）、ギデオン・ジュークス（チューバ）、高良久美子（ヴィブラフォン、パーカッション、ピアニカ）、鈴木正人（ベース、ギター）、椎谷求（ギター、スティールギター、マンドリン、バンジョー）、岡部洋一（パーカッション）
ゲスト: 柳原陽一郎（ボーカル、ギター）、おおはた雄一（ボーカル、ギター）

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