うめ2号

うめ2号 ~ Ionosphere Sounding Satellite - b



うめ2号は日本の宇宙開発事業団（NASDA）が持つ人工衛星であり、主に電離層の観測を目的として設計されました。この衛星は、1976年に打ち上げられた「うめ」が故障した後、その後継機として開発され、類似のミッションを持っています。

目的とミッション


うめ2号の主要な目標は、電離層の観測を通じて短波通信の運用を支援することです。具体的には、この衛星を用いた電波予報や警報の提供により、通信の信頼性を向上させることを目指しました。更に、国際磁気圏観測計画（IMS）にも参加し、他の衛星「きょっこう」や「じきけん」とともにデータ収集を行い、国際的な宇宙研究にも寄与しました。

特徴


うめ2号は、元の「うめ」とほぼ同様の設計を踏襲していますが、いくつかの技術的改良が施されています。特に、バッテリーの発熱を抑え、熱放散能力を向上させるための改修が行われました。これにより、過去の故障原因を取り除き、より安定した運用が可能となりました。

開発の経緯


うめ2号は1975年の段階でうめの予備機として開発が進められていました。1976年には各サブシステムの製作が完了しましたが、元のうめが1976年に故障したことから、改良が急務となりました。その後、1977年3月までにサブシステムの改修が行われ、同年10月には衛星の完成を迎えました。

打ち上げと運用


この衛星は1978年2月16日に、種子島宇宙センターからN-Iロケットの4号機によって打ち上げられました。初期運用期間は約2ヶ月で、その後郵政省電波研究所による運用に引き継がれました。初期のミッションは1979年10月に終了しましたが、その後も観測作業は継続され、1983年2月23日に太陽電池の劣化により運用を終了しました。

研究成果


うめ2号の運用成果は、短波通信の電波予報改善において重要な役割を果たし、超高層物理学の研究分野にも多大な貢献をしました。これらの活動を通じて、宇宙における電離層の深い理解につながりました。

関連項目



外部リンク



これらの情報により、うめ2号が果たした役割やその運用に関する歴史的な背景を知ることができます。

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