ええねん (曲)

ウルフルズ『ええねん』

『ええねん』は、2003年11月6日にリリースされたウルフルズの25枚目のシングルです。東芝EMIから発売され、彼らの東芝レーベルにおける最後のシングルとなりました。

前作「笑えれば」から1年8ヶ月ぶりのリリースとなったこの曲は、1999年に脱退したベーシスト、ジョン・B・チョッパーのウルフルズ復帰を祝福する意味合いが込められています。当初、各地方言バージョンのCD化も企画されましたが、残念ながら売上が伸び悩んだため実現には至りませんでした。

関西での爆発的な人気

『ええねん』は特に関西地区での人気が非常に高く、オリコン週間チャートでは全国20位に対し、関西地区では9位を記録。タワーレコード梅田店では1位を獲得しました。東芝EMIによると、全国のCD売上の半分近くが関西地区でのものだったそうです。

FM802をはじめとする関西のラジオ局ではリクエストが殺到し、オンエア回数は東京の5倍以上に達しました。FM802のカウントダウン番組「OSAKAN HOT 100」では、2003年10月26日付で1位を獲得しています。

楽曲自体は阪神タイガースがリーグ優勝を決める2ヶ月近く前に完成していましたが、偶然にも同年の日本シリーズ後に発売されたことで、日本一を逃した阪神ファンの心情と重なり、関西での大ヒットにつながったとも言われています。

多彩なタイアップ

『ええねん』は、様々なメディアで使用されています。北海道テレビ放送『ハナタレナックス』の2代目オープニング曲（2004年）を皮切りに、NHK総合『サラリーマンNEO』のエンディングテーマ、ABC・テレビ朝日系『熱闘甲子園』のエンディング（2007年、最終回のみ）など、数々の番組を彩ってきました。また、プロ野球選手の登場曲としても使用されており、楽天ゴールデンイーグルスの辰己涼介選手、東京ヤクルトスワローズの宮本丈選手が自身の登場曲として採用しています。

2023年には、アサヒビールの「スマドリでええねん!」キャンペーンのコマーシャルソングとして採用され、浜田雅功、小杉竜一、亜生、福田麻貴によるユニット『飲みトモズ』が歌唱を担当しました。同年5月には、「スマドリでええねん～ご当地バージョン～」が制作され、かつて企画されていた地方バージョン制作が形を変えて実現しました。

収録曲

1. ええねん
作詞・作曲：トータス松本 / 編曲：ウルフルズ
2. GO GO
作詞・作曲：ウルフルケイスケ / 編曲：ウルフルズ
3. パパと呼ばないで
作詞・作曲：トータス松本 / 編曲：ウルフルズ
4. てな感じで
作詞・作曲：トータス松本 / 編曲：ウルフルズ
5. ええねん (カバー)

カバーバージョン

阿部真央 - ウルフルズ トリビュートアルバム『ウルフルズトリビュート 〜Best of Girl Friends〜』（2017年2月22日）に収録
飲みトモズ - 「ええねん ～スマドリ バージョン～」として2023年3月30日配信。アサヒビール/吉本興業「We are飲みトモ！スマドリでええねん！PROJECT！」CMソング。

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