おおすみ半島コミュニティ放送ネットワーク

おおすみ半島コミュニティ放送ネットワーク

おおすみ半島コミュニティ放送ネットワークは、鹿児島県大隅半島に位置する3つのコミュニティ放送局（FMかのや、FMきもつき、FM志布志）の連携によって成り立っている放送ネットワークです。このネットワークは、地域住民が気軽にラジオ番組を制作できる環境を整え、地域に密着した情報を発信することを目的としています。

設立の背景

2005年8月に設立されたこの放送ネットワークは、地域のメディアが十分に整備されていないという状況を改善し、また、経済的な理由から個別での運営が困難な中、3つの放送局が共同で運営することにより、安定したサービスの提供を目指しました。大隅半島地域では、FM放送が必要とされる一方で、経済的な理由から運営に苦慮していたことから、NPO法人としての形式を採用し、地域住民がオーナーとなるべく設立されました。

コミュニティ放送局の特性

このネットワークの特徴は、地域住民が番組制作に関われる「パブリック・アクセス」を積極的に推進し、すべてがNPOによる非営利の形態をとっています。おおすみ半島内の各コミュニティ放送局は、共同で番組制作を行い、災害時情報の提供や地域行事の中継なども積極的に行っています。

番組制作と放送内容

おおすみ半島コミュニティ放送ネットワークでは、平日午前には「おおすみおはようラジオ!」や、さまざまな音楽番組や地域情報番組が放送されています。特に、視覚障害者向けのプログラムや地域の民話を紹介する番組もあり、地域コミュニティの多様性を反映した内容が特徴です。また、各局が設置した中継局を用いて、より広範囲へ放送が行えるようになっています。

会員制度と地域貢献

当ネットワークは会員制度も導入しており、地域住民が参加しやすいように、正会員や賛助会員が募られています。正会員は放送点数に応じたポイント制度を利用して番組制作を行うこともでき、地域住民が自らの声を発信できる機会が増えています。

受信エリア

おおすみ半島コミュニティ放送ネットワークは、鹿屋市のほか、肝付町や志布志市、垂水市、さらには放送対象地域外の東串良町、大崎町においても聴取可能です。地域住民に密着した内容は、日常生活の一部として親しまれています。

インターネットとメディア展開

また、インターネットを通じた情報発信も行われており、公式サイトではブログ形式での情報発信がされています。地域新聞への番組表掲載や、地元愛を込めた番組制作は、地域の人々による共同体の形成にも寄与しています。

まとめ

おおすみ半島コミュニティ放送ネットワークは、地域の多様な声を形にするため、地域住民が自分たちのメディアを持つ意義を体現しています。これからも地域の文化やイベントを伝える重要な存在として、活躍が期待されています。

もう一度検索