おおぞら (列車)

特急「おおぞら」と「とかち」

概要

北海道旅客鉄道（JR北海道）が運行する特急「おおぞら」と「とかち」は、札幌駅を起点とする主要な列車で、それぞれ釧路駅と帯広駅を結びます。「おおぞら」は、札幌駅と釧路駅を結ぶ特急で、地元の観光やビジネスの需要に応え、長年の信頼を勝ち得てきました。一方、「とかち」は、札幌から帯広を結ぶ特急で、特に十勝地方の観光資源へのアクセスを担っています。

特急「おおぞら」の歴史

1961年に運行を開始した「おおぞら」は、当時北海道初の特急列車として期待されました。運行開始当初は函館駅から旭川駅間を結び、その後の改正で釧路駅へのルートを追加し、さらなる利便性を提供しました。また、運行中には観光シーズンに観光地に臨時停車することもあるため、多くの観光客にも利用されています。

その後、1981年には石勝線経由へと変更され、さらに1997年には新型車両であるキハ283系気動車が導入され、利便性が飛躍的に向上しました。2001年以降、昼行特急は全てこの新型車両で運行されるようになり、夜行便は「まりも」として別運用されました。2020年には「スーパーおおぞら」として運行されていた列車名が、再度「おおぞら」に変更されています。

特急「とかち」の発展

「とかち」は1990年に「おおぞら」の増発に伴い、新たに編成された特急です。開始当初は札幌から帯広までの短い区間運行で始まりましたが、その後利用頻度が上昇し、アコモデーションにも改良が加えられ、グリーン車両も連結されるなど、サービスの向上が図られました。1991年には「スーパーとかち」として、より快適な旅行を提供する形に改称され、多くの利用者に支持されています。

現在の運行状況

現在、2024年の春には「おおぞら」は1日6往復、「とかち」は5往復がそれぞれ運行されており、運行速度は最大120km/hです。全車指定席の編成において、両列車ともにバリアフリー対応がなされ、多くのニーズに応えられるようになっています。また、観光やイベントが行われる冬季には一部列車が減速運転を行うことで、安全運行を確保しています。

停車駅と使用車両

特急「おおぞら」の主な停車駅は札幌、新札幌、南千歳、帯広、釧路などで、各列車によっては途中の駅に臨時停車することもあります。「とかち」は札幌駅と帯広駅間を結び、すべての記載駅に停車します。どちらの列車も、現在はキハ261系気動車が使用されており、基本的な編成は4両編成です。特に、2号車にはバリアフリー施設が整備されていて、すべてのお客様に快適な利用を提供しています。

結論

特急「おおぞら」と「とかち」は北海道を象徴する重要な列車であり、その運行は地域経済や観光によい影響を与えています。これらの列車は便利な移動手段を提供するだけでなく、乗客に北海道の美しい風景を楽しませているのです。今後もさらなる進化が期待されます。

もう一度検索