おかじま電器

おかじま電器の歴史

おかじま電器は、1974年9月に東京都江戸川区で小型電気店としてスタートしました。その後、1977年には法人化を果たし、株式会社おかじま電器として事業を拡張していきました。特に1985年からは千葉県への出店を本格的に進め、1998年には東京と千葉に合計14店舗を展開するまでに成長しました。

1999年の3月期には約335億4800万円の年商を達成し、家庭用電気機械器具に加えて書籍やゲームソフトの販売も行っていました。しかし、コジマやヤマダ電機といった他社が市場に進出すると、徐々に競争が激化しました。それに伴い、業績が悪化し、1999年11月には家電販売店サンキューと合弁会社を設立し、家電量販部門を譲渡しました。この際、社名も株式会社メガーズに変更され、書籍やゲームソフト、さらにはコンパクトディスクまで取り扱う専門店へと業態を転換しました。

2001年に入ると、メガーズは江戸川、富里、幕張、東金、茂原、おゆみ野の6店舗を分社化。これにより、27年の小売業としての歴史に終止符を打つこととなりました。メガーズは不動産賃貸・管理業に転換し、その後も管理会社として存続していましたが、分社化に伴って競売を申し立てられ、経営状態は急激に悪化しました。2005年以降の営業は事実上停止され、年商は5000万円にも満たなくなるほどに落ち込みました。

最終的に、2009年4月には千葉地方裁判所において破産手続開始決定が下され、負債総額は約138億円にも上りました。2018年4月には法人格が消滅し、全盛期を誇ったおかじま電器はその歴史に幕を閉じたのです。

店舗の変遷

一時多くの店舗を展開していたおかじま電器ですが、各店舗はのちにさまざまな業種に転換されていきました。例えば、幕張店は後にヤマダ電機を経て、現在はPCDEPOTやトレジャーファクトリーの店舗があります。また、メガーズ幕張店（2代目）は、一時ゲオやジャンブルストアが営業していましたが、現在はしゃぶ菜に業態が変わっています。

市原店は現在ゲオとして運営されているほか、茂原店はオートウェーブに生まれ変わりました。更に、江戸川店は現在、ユニディやノジマ・イエローハットとして利用されており、どの店舗もそれぞれに新たな命を吹き込まれています。

最後に

おかじま電器は、過去に数多くの人々に利用されていた家電量販店として、多くの思い出が詰まった店舗でした。時代の流れと共に消え去った企業ですが、今なおその名は多くの人々の記憶に残り続けています。

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