おじか (輸送艦)

おじか（JDS Ojika, LST-4152）

おじかは日本の海上自衛隊に所属する輸送艦であり、みうら型の第2艦にあたります。艦名は日本の牡鹿半島に由来しており、その存在感が海上での重要な役割を担っています。

艦歴

おじかは、1974年の6月10日に石川島播磨東京第2工場で起工され、その後1975年9月4日に進水しました。1976年3月22日には艦船としての任務を開始し、自衛隊直轄の第1輸送隊に編入されて横須賀に配備されました。

この艦は、第4次防衛力整備計画に基づいて建造されたもので、長く日本の海洋安全保障に寄与してきました。特に1992年には自衛隊のカンボジア派遣に参加し、海上輸送補給部隊の一員として重要な役割を果たしました。おじかは、部隊として人員や車両をカンボジアに輸送する任務を持ち、1992年の9月17日に横須賀を出港しました。

航行中には、補給艦「とわだ」と合流しながら、10月2日には無事にカンボジアのシハヌークヴィル港に到着しました。この任務中には台風に遭遇するという困難もあり、乗組員による厳しい状況下での操艦が求められました。その際、著名な写真家である宮嶋茂樹が荒天下の航行を撮影し、その写真は広く知られるようになりました。特にこの写真は、後に計画された8,900トン型輸送艦（後のおおすみ型輸送艦）の予算要求にも使用されたという歴史的な意味を持ちます。

おじかは、同年の12月26日に横須賀に帰港し、その後も様々な任務を果たしつつ、2021年8月10日には除籍されました。就役期間中の航程は38万7,699浬に達し、地球を18周するのに相当する距離を航海しました。

参考文献

• - 石橋孝夫著『海上自衛隊全艦船 1952-2002』（並木書房、2002年）
• - 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』（海人社、2004年）

関連項目

• - 海上自衛隊艦艇一覧
• - 愛と青春の宝塚 - 撮影に協力している。

おじかの歴史を辿ることにより、海上自衛隊の艦艇がいかに国際的な任務に従事し、日本の安全保障に寄与してきたかを理解することができます。

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