おじゃまします (TBSテレビ)

バラエティ番組『おじゃまします』の概要

『おじゃまします』は、1985年の9月17日から11月1日までTBS系列で放送されたバラエティ番組です。正式タイトルは『コント山口君と竹田君のおじゃまします』で、コント山口君と竹田君がメインを務める冠番組でした。全34回が放送され、毎日の放送時間は平日昼の12時から12時40分までというものでした。

放送スタイルとコンセプト

番組は新宿のコメディシアターから公開生放送が行われており、お笑いコンビのコント山口君と竹田君がメイン司会を担当していました。この舞台は、当時人気を博していたフジテレビの『森田一義アワー 笑っていいとも!』と同じ場所、新宿区新宿3丁目に位置しており、視聴率争いに挑む形で「打倒、いいとも!」という掛け声や、オープニングでの歌や踊りが特色となっていました。

視聴率の不振

ところが、視聴率は伸び悩み、初回の世帯平均視聴率はわずか1.4%、最終回でも2.1%と厳しい結果に終わったのです。最も低い視聴率は10月4日の0.7%で、この状況が原因で、1ヶ月半という短い期間での打ち切りが決定されました。

主な出演者

この番組には、コント山口君と竹田君のほかに、堀江しのぶ、高田浩吉、高橋一也（後の高橋和也）、少年忍者、シティボーイズ（大竹まこと、きたろう、斉木しげる）といった多彩なキャストが登場しました。

コーナーの内容

番組内には「ミスターグランドパパ」や「100人ズッコケ」といったユニークなコーナーも設けられ、視聴者の興味を引く試みがなされました。オープニングのテーマ曲は少年忍者の「恋のボーダーライン」が使用されていました。

番組の終息とその後の影響

番組が突然終了した理由は、事前の告知が一切なかったため、視聴者には驚きと戸惑いがあったと言われています。終了後、翌週からスタートした『新伍のお待ちどおさま』では、コント山口君と竹田君がゲストとして登場し、視聴者の目を引いたのです。

また、1988年の『クイズまるごと大集合』で、ビートたけしが『おじゃまします』について触れた際には、山城新伍が視聴率について辛らつなコメントをする場面もあり、番組終了についての不名誉な評価があらわになりました。

その他のエピソード

興味深いことに、当時大学生だった爆笑問題の田中裕二が、アマチュアコンビ「東京ギャグポンプ」としてこの番組に出演していたことや、コント山口君と竹田君の座付き作家であった三谷幸喜が関与していたことなど、後世に名を馳せる人々の活躍も窺えるエピソードがいくつかあります。

このように、『おじゃまします』は短い人生を送りましたが、当時のバラエティ番組の雰囲気や背景を知る上で興味深い存在として記憶され続けています。

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