おはよう720

おはよう720 概要

『おはよう720』（おはようセブンツーオー）は、1975年9月29日から1976年9月24日までTBS系列局などで放送されていた情報番組です。毎週月曜から金曜の7時20分から8時00分にかけて放送され、視聴者に対して朝のニュースや天候情報を提供していました。

放送内容とキャスター

番組の司会には、五木田武信、見城美枝子、田中星児が名を連ねていましたが、取材の関係上、キャスターはしばしば変わることもありました。1975年1月6日から独立して放送されていた朝のJNNニュースもこの番組に内包され、放送時間が7時にまで延長されました。そして1976年9月24日をもって終了し、その後は『おはよう700』に改題されます。

番組の特徴

『おはよう720』の特徴的な内容の一つは、「日本の空」というコーナーでした。ここでは、TBS系列の各局からの天気カメラ映像を通じて、朝の街の様子や天気予報が届けられると同時に、地方の話題も紹介されていました。また、時にはアナウンサーが顔を出す場面もありました。

番組がCMに入る際には、「7時○分です」といったチャイム音の後にアナウンスが流れる形式が採用されており、視聴者にとってもおなじみの光景となっていました。このスタイルは、後の『おはよう700』や『テレビ列島7時』、さらには『朝のホットライン』へも引き継がれています。

看板コーナー「キャラバンII」

この番組の目玉とも言えるコーナーが「キャラバンII」でした。これは、前番組「おはよう地球さん」の「パスポート」シリーズを受け継いで、海外の取材を行う企画です。特に「リスボン-東京70,000 km」というキャッチコピーのもと、トヨタ自動車のカローラとクラウンを使ったユーラシア大陸を横断するプロジェクトが展開されました。この企画は非常に好評であり、その影響を受けて『おはよう700』でもアメリカ大陸縦断の形で再び行われました。

また、このコーナーのテーマ曲にはダニエル・ブーンの「ビューティフル・サンデー」が使用されており、後に司会の田中星児によって日本語としてカバーされたバージョンもありました。ダニエル・ブーン自身もこの番組に生出演するという出来事もあり、視聴者の記憶に残る瞬間となっています。

その他のコーナーとエンディング

番組の後半には「にっぽん中継」というコーナーが設けられ、日本各地からのニュースが生中継で伝えられました。時には、大規模なニュースが入った場合には通常の内容を大幅に変更することもありました。

放送の締めくくりとしては、「今日もお元気で、いってらっしゃい!」というフレーズで視聴者に呼びかけて終了するのが常でした。

番組に関連する書籍

「おはよう720 みみの遠い国へのパスポート」では、長谷川みつ美著による紀行シリーズの内容が紹介されています。長谷川は前番組からのキャスターであり、取材の裏話やエピソードをまとめたものです。

以上が『おはよう720』の概要と特徴です。この番組は多くの視聴者に愛され、朝の時間に欠かせない存在となっていました。

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