おはよう700

『おはよう700』の概要

『おはよう700』（おはようセブンオーオー）は、1976年9月27日から1980年9月26日まで、TBS系列にて放送されていた朝の情報番組です。この番組は、前身である『おはよう720』と『JNNニュースコール』（第1期）を統合し、全く異なる番組内容を持つことなくスタートしました。また、当番組でも「キャラバンII」という企画が引き続き制作されました。

番組内では、視聴者が参加できる映像企画が特徴的でした。生中継だけでなく、視聴者がベランダやバルコニーからカメラに向かって手を振る様子が映し出され、キャスターが放送中に視聴者に質問を投げかけるシステムもありました。例えば、「はい」または「いいえ」で答えられる質問に対し、視聴者は特定のジェスチャーで回答し、正解者には景品が贈られるというものでした。このような視聴者参加型の企画は、当時の比較的緩やかなプライバシー観を反映しているとも言えます。

視聴率においても一時は平日の民放番組の中でトップに立っていたものの、1979年3月に放送が開始された『ズームイン!!朝!』との競争が激化し、視聴者は次第に新番組へと流れていきました。この流れにより、同じ年の4月から東京12チャンネルでスタートした『おはようスタジオ』に対しても苦戦を強いられました。そして1980年9月26日、第5年目の放送をもって『おはよう700』はその幕を下ろしました。番組の終焉を迎えたのは、「キャラバンII」の最終企画である「700DAYS THE WORLD」が完結したことによります。

出演者

『おはよう700』では、様々なキャスターがメインで担当しましたが、彼らは「キャラバンII」の取材やリポーターとしての役割にも携わることが多く、出向してきたアナウンサーやリポーターが頻繁に変わることもありました。ここでは、主なキャスターを紹介します。

• - 奈良陽（当時TBSアナウンサー）
• - 五木田武信
• - 見城美枝子
• - 斎藤努（毎日放送アナウンサー）
• - 浅井栄子（TBSアナウンサー）
• - 鈴木昭儀（静岡放送アナウンサー）
• - 荻島正己（静岡放送アナウンサー）
• - 小堀勝啓（中部日本放送アナウンサー）
• - 横山和正（テレビ高知アナウンサー）

また、他にも様々なキャスターが出演しており、以下のような顔ぶれがありました：

• - うつみ宮土理
• - 有吉真知子
• - 片山典子
• - 土井かつえ
• - 長谷川みつ美
• - 中井貴惠
• - 田中星児

ネット局

この番組のネット局に関しては、当時の系列に従って多くの放送局が参加していました。このような多様なキャスターへの出演や、視聴者とのインタラクションを持った内容が、多くの人々に支持されていたのです。

関連書籍

いくつかの関連書籍も存在しており、特に長谷川みつ美が著したものが代表的です。

• - 「おはよう700・キャラバンⅡ」（TBSブリタニカ、JNN取材班との共著）
• - 「みみの7:00発地球蒼春便」（双樹社）

このように、『おはよう700』は多くの人々に朝のひとときを提供しつつ、テレビの新たなスタイルを築いていった歴史ある番組です。

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