おめでとう郷ひろみ・二谷友里恵結婚披露宴

結婚披露宴の背景

1987年6月12日、郷ひろみと二谷友里恵の結婚披露宴が東京都高輪の「新高輪プリンスホテル」で開催されました。この特別なイベントはフジテレビによって独占的に制作・生中継され、番組タイトルは「－完全生中継－おめでとう!郷ひろみ・二谷友里恵結婚披露宴」と名付けられました。

当日の生放送は19:00から20:54まで行われ、視聴率は芸能人の結婚披露宴の中で歴代最高となる平均47.6%、瞬間最大58.5%を記録しました。この高視聴率は、当時のバブル時代を背景にした華やかな披露宴の様子が視聴者の関心を引く要因となったと言われています。

披露宴の特徴

披露宴には約1000人が出席し、会場には大規模な特設ステージが設けられました。フルバンドやオーケストラが準備され、豪華な演出が施されました。後半には新郎新婦が会場から庭園へ移動し、生演奏を伴って「お嫁サンバ」を披露しました。この映像は多くの視聴者に感動を与えました。

この結婚披露宴は、当日の式自体も注目を集めており、13:00から14:00に赤坂の霊南坂教会で行われた結婚式が生中継されました。式には約150名が出席し、フジテレビの『3時のあなた』枠で放送され、多くの人々に見守られました。

スタッフと出演者

披露宴は古舘伊知郎が総合司会を務め、スムーズな進行が図られました。放送を進行した須田哲夫と岩瀬惠子のほか、レポーターとして永麻理や阿部知代などが活躍しました。特に音楽面では、ヴァイオリニストの堀正文が「クライスラー・美しきロスマリン」を生演奏し、豪華な雰囲気を演出しました。

さらに、ピアノ独奏には花房春美が、テノール独唱には小林一男、ソプラノ独唱には佐藤しのぶ、合唱には慶應大学ワグネルソサエティが参加しました。これにより華やかな演出が加わり、参加者や視聴者を魅了しました。

結婚の象徴

この披露宴は、実際には媒酌人は設けられなかったものの、郷ひろみやバーニングプロダクションと親交のあった疋田拓夫妻が実質的な役割を担っていたとされています。披露宴の後、疋田は人事異動により制作現場から離れましたが、その影響は多大なものでした。

このように、郷ひろみと二谷友里恵の結婚披露宴は、当時の日本における結婚文化を反映した特別なイベントとして、今なお多くの人々の記憶に残っています。華やかな演出と高視聴率からもわかるように、この結婚披露宴は単なる個人のイベントにとどまらず、国民的関心を集める一大イベントとなったのです。

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