お笑い花月劇場

お笑い花月劇場について

『お笑い花月劇場』（おわらいかげつげきじょう）は、日本のコメディ番組で、1965年から1985年まで放送されていました。番組は吉本新喜劇を基盤にしており、毎週土曜日（1984年7月からは日曜日）に朝日放送テレビ（ABC）で放送されていました。合計941回の放送が行われました。

番組の概要

この番組は、なんば花月で収録された新喜劇の公演の模様を放送する形式で、視聴者にコメディの尺を提供していました。放送時間は時期ごとに変動し、初期は14:40から15:30、その後14:00から14:54、さらには13:00から13:54へと移り変わりました。最終的には日曜日の13:45から14:30に放送されるようになりました。

1971年1月16日の放送からはカラーでの放送が開始され、視聴者はより鮮やかな映像で新喜劇を楽しむことができるようになりました。『お笑い花月劇場』のコンセプトは、当時同じく放送されていた『花月爆笑劇場』と類似していましたが、前者はうめだ花月での収録を行い、出し物が異なるため、視聴者は違った楽しみ方をすることができました。

1975年からスタートした日曜放送の『日曜笑劇場』とは異なり、本番組は吉本新喜劇の通常公演をそのまま中継するスタイルを取っていました。『日曜笑劇場』はABCと吉本興業が共同で企画した特別なコメディシリーズであり、通常の舞台とは異なるものでした。

オープニングと再放送

番組のオープニングテーマには、レオ・ウッド作曲の『Somebody Stole My Gal』が使用されていました。オープニングでは、視聴者に出演者やスタッフを紹介するために絵が表示され、役柄に応じたアートが魅力的に組み合わされていました。また、日曜日に放送される再放送バージョンでは、オープニング音楽がガーション・キングスレイ作曲の『ポップコーン』に変更されることもありました。

2022年3月26日からはBSよしもとの「よしもとプレミアムアワー」で、1984年2月上席以降の放送内容が再放送されていますが、当時のオープニング映像などはカットされており、主に新喜劇の内容に焦点が当てられています。

出演者とスタッフ

この番組に参加していた著名な出演者には、秋山たか志、岡八郎、間寛平、木村進、花紀京、原哲男、奥津由三、河村節子などが名を連ねていました。脚本は竹本浩三や檀上茂などが担当しており、観客に笑いを提供するために多くの工夫が凝らされていました。

放送地域

『お笑い花月劇場』は、関西圏のABCを中心に、近畿地方や東海を含む西日本地域の多くの局でも放送されていました。特に1970年から1971年には、関東地方のTBSでも放送されていたことがありました。その後は、テレビ朝日でも一時期放送されたことがあります。放送局は地域によって違いがあり、静岡けんみんテレビやフジテレビ系列の石川テレビ、その他の地方局でもそれぞれ異なる時間帯で放送されていました。

『お笑い花月劇場』は長い期間にわたり、多くの人々に笑いを届け、その存在は今も日本のコメディ界において特別な地位を占めています。

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