かすがいシティバスとは？意味をやさしく解説

かすがいシティバス

かすがいシティバスは、愛知県春日井市が運営するコミュニティバスです。愛称は「はあとふるライナー」で、2002年11月に運行を開始しました。運行は春日井市が行い、名鉄バスに委託されています。市内を巡回するバスとして、市民の生活を支える重要な交通手段となっています。

概要

春日井市の市内バス事業見直しによって誕生したのが、この「かすがいシティバス」です。路線は、市内の公共施設や病院などを結び、市民の利便性を高めるように設計されています。

運行開始当初は3種類7路線でしたが、2009年 10月1日に大幅な見直しが行われ、方面別の4路線となりました。この時、車両デザインもピンク基調から黄色基調に変更されました。使用車両は中型バスと小型バスです。

毎年開催される春日井まつり期間中は、祭りに関係のない乗車も含めて全便が無料になります。また、この日のみ、一部停留所のみに停車する臨時便が多数運行されます。

年末年始（12月29日～1月3日）を除き、毎日運行しています。

沿革

2002年 11月30日：かすがいシティバス運行開始
2006年 11月19日：施設連絡線の車両が全車バリアフリー対応に
2009年 10月1日：路線を大幅に見直し、車両デザインを変更。全線で専用車両による運行へ
2011年2月11日：manacaを導入
2014年 10月1日：一部経路変更とバス停新設
2019年 3月20日～4月7日：1日乗車券の割引や小人運賃の適用範囲拡大などの実証実験を実施
2021年10月1日：ダイヤ改正を実施。東環状線を東北部線と東南部線に分割。北部線を廃止し、代替として「北部オンデマンドバス」運行開始

運賃・乗車券類

運賃の支払いには、manacaとTOICAが利用可能です。

2020年8月現在の運賃は以下の通りです。

大人：200円
小学生：100円
高齢者（75歳以上の高齢者カード所持者）：100円
運転免許自主返納者カード保持者：100円
未就学児、障害者と付添人1人：無料
回数券（100円券11枚綴り）：1,000円
1日乗車券
大人：500円
小学生、高齢者、運転免許自主返納者カード保持者、マタニティーカード保持者：300円

1日乗車券は、バス車内、名鉄バス春日井営業所、春日井市役所9階都市政策課、春日井市民病院売店、清水屋春日井店、名鉄バス高蔵寺インフォメーションにて販売しています。

路線

2021年10月現在の路線は以下の通りで、全路線が春日井市役所と春日井市民病院を経由します。

東北部線：高蔵寺駅 - 春日井市民病院 - 春日井市役所 - 春日井駅 - 春日井市民病院
東南部線：春日井市民病院 - 春日井市役所 - 春日井駅 - 神領駅 - 高蔵寺駅
西環状線：勝川駅 - 春日井市役所 - 春日井市民病院 - 勝川駅
南部線：勝川駅 - 道風記念館 - 春日井駅南口 - 春日井市役所 - 春日井市民病院

北部オンデマンドバス

「北部オンデマンドバス」は、春日井市が運行するデマンド型交通で、愛称は「ハートフルライナーミニ」です。2021年10月の路線再編で廃止された「かすがいシティバス北部線」の代替として運行を開始しました。

運行内容

牛山地区において、同地区と春日井市役所、春日井市民病院を結んでいます。小型車両を使用し、人口密集地への乗り入れを可能にしています。AIオンデマンドシステムにより効率的な配車を行っており、電話またはインターネットで予約することで、設定されたバス停から乗車できます。

過去のコミュニティバス

地域コミュニティバス「かっちぃ」

春日井市商店街連合会が運行主体となり、2008年 12月22日に運行を開始したバスです。あおい交通小牧営業所へ運行委託していましたが、2010年1月に廃止されました。

脚注

かすがいシティバス公式サイト

かすがいシティバス