かにっこ館

かにっこ館：カニが主役の体験型水族館

鳥取県鳥取市賀露町に位置する「かにっこ館」は、2003年8月10日に開館したユニークな水族館です。正式名称は「鳥取県立とっとり賀露かにっこ館」で、その名の通り、カニをメインとした展示が特徴です。2019年4月1日からは、一般財団法人鳥取県観光事業団が管理運営を行っています。

コンセプトと特徴

「カニが主役の小さな水族館」「見て・ふれて・体験できる」「動かないカニを、動かないなりに楽しめる水族館」というコンセプトのもと、他の水族館とは一線を画した展示方法を採用しています。海獣類などの大型生物はいませんが、鳥取県を代表する水産物であるズワイガニやベニズワイガニを中心に、世界中の約20種類のカニを飼育・展示しています。また、鳥取の海で見られる魚介類も展示されており、親しみやすい内容となっています。

イベントと人気

週末や祝日には、カニの似顔絵コンクール、カニの竹細工作り、カニの折り紙体験、魚の餌やり体験など、子供たちが楽しめるイベントが盛りだくさんです。これらのイベントは、かにっこ館が子供たちに人気の理由の一つとなっています。

主な施設

タッチングプール
メイン入り口のそばにある浅いプールで、水深は約50cmです。浅瀬に泳ぐ魚が放されており、来館者を迎えます。人工的に波を起こすことも可能です。（冬季は閉鎖）
ふれあい水槽
メイン入り口を入ってすぐの広間に設けられた水槽で、海の生き物に自由に触れたり観察したりできます。ここでは、アカボシヤドカリ、ムラサキウニ、イトマキヒトデなどの生き物と触れ合うことができます。
鳥取の魚
鳥取の海で見られる様々な魚が飼育されています。水槽には、かにっこ館前の賀露の海から直接引かれた海水が使用されています。マダイ、クロダイ、コブダイ、キジハタ、スズキ、ヒラメ、アカエイ、ドチザメなど、多様な魚たちが展示されています。
展示室
様々な種類のカニが、「大きさ比べ」「かくれんぼ上手」「カニの仲間」などのテーマごとに展示されています。タカアシガニ、モクズショイ、スベスベマンジュウガニ、ミズヒキガニ、カイカムリ、ガザミ、アカテガニ、モクズガニ、アメリカザリガニ、カブトガニなど、多様なカニを観察できます。
松葉がに牧場
深海に生息するズワイガニやベニズワイガニの生きた姿を観察できます。鳥取県におけるズワイガニ漁の歴史や、深海の厳しい水圧についての解説パネルも設置されています。
体験実習室
週末や祝日を中心に様々なイベントが開催される場所です。普段は休憩場所として利用でき、壁面には子供たちがイベントで作ったカニの似顔絵や竹細工などが飾られています。飲食も可能です（館内での飲食物の販売はありません）。
バックヤード
入手した魚の育成や餌付け、病気の治療などが行われています。展示を終えた生き物が次の出番を待つ間、ストレスを与えないよう飼育されています。カウンター越しに内部を見学できます。

施設概要

開館時間: 午前9時～午後5時 (最終入館は午後4時45分)
休館日: 火曜日 (祝日の場合は翌平日)、ただし3月24日～4月8日、7月20日～8月31日、12月24日～1月8日は無休
入場料: 無料
所在地: 〒680-0908 鳥取県鳥取市賀露町西3丁目27番2号

交通アクセス

バス: JR西日本鳥取駅下車後、日ノ丸バス賀露方面行き（路線番号：48・49）に乗車し、「かにっこ館前」で下車（所要時間約35分）。
タクシー: 鳥取空港から約10分。

外部リンク

かにっこ館公式サイト
鳥取県立とっとり賀露かにっこ館 - Facebook
鳥取県立とっとり賀露かにっこ館 - X（旧Twitter）
鳥取県立とっとり賀露かにっこ館 - Instagram

かにっこ館は、カニをテーマにしたユニークな水族館として、地域の方々だけでなく観光客にも親しまれています。体験型の展示やイベントを通じて、カニの魅力を存分に楽しむことができるでしょう。

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