かみかみかえし

かみかみかえし

『かみかみかえし』は、遠山えまによる日本の少女漫画作品。『なかよしラブリー』で連載開始後、『なかよし』へ移籍し、不定期連載された。

ストーリー

神束家では、疲れた神様を少女の髪に宿し、休ませて力を回復させる「神々返し」という儀式が行われていた。本来、本家の少女・ルリが受け継ぐはずだった力を、分家の少女・ましろが偶然手にしてしまう。以来、ましろは神様を髪に宿す力を持つがゆえに、13年間も屋敷に幽閉される。

そんなある日、ましろの髪からウノとサノという不思議な生き物が現れ、彼女の運命は大きく動き出す。

登場人物

ましろ:
神束家の分家の少女。3歳の時、儀式の邪魔をしたことで神を宿す力を得てしまう。以来、成長が止まり幼女の姿のまま、屋敷に幽閉される。外の世界への憧れを抱きながらも、孤独な日々を送っていたが、ウノとサノとの出会いをきっかけに、外の世界へと飛び出す。

黒宮はやて:
神束家に仕える髪梳き師で、ましろの幼馴染。普段は冷静だが、ましろを大切に思っている。茜の命令でましろの髪に封印を施していたが、彼女を守るため行動を共にする。

ウノ・サノ:
ましろの髪から現れた謎の生物。言葉は話せないが、ましろの感情に呼応するように行動する。ましろが「自由になりたい」と願うと、本来の16歳の姿に成長させる力を持つ。

ヒノカグ:
「火を統べし久遠の神」ヒノカグツチ。ましろの髪から現れた神の一柱。現代的な口調で話す。封印されていた間、神束家の人々を恨んでいた。炎を操る力を持つが、コントロールは苦手。

タケミカ:
「剣の神」タケミカヅチ。ましろの髪から現れた神の一柱。戦国武将のような姿で、古風な話し方をする。落ち着いた性格で頼りになる存在だが、女性に弱い一面も。

神束茜:
神束家当主。実娘であるルリではなく、ましろが力を持ってしまったことを恨み、ましろを幽閉する。神の力を利用して神束家を繁栄させることしか考えていない。

神束翠:
神束家当主の息子。ましろの従兄弟。茜と同様に、ましろを恨んでいる。

神束ルリ:
神束家の本家の娘。本来、力を受け継ぐはずだったが、ましろに先を越されてしまう。「家の恥」として扱われ、神束家を追い出される。

神束碧:
神束家当主・茜の姉。ましろの母。茜のやり方に反対し、神束家を離れる。ましろに力を与えた人物。

あさぎ:
ヒノカグを祀る神社の孫娘。巫女をしている。ましろ達をかくまうが、ちゃっかりしている。

書誌情報

遠山えま『かみかみかえし』講談社〈講談社コミックスなかよし〉、全8巻
2011年6月6日発売、ISBN 978-4-06-364310-7
2012年6月6日発売、ISBN 978-4-06-364354-1
2013年6月13日発売、ISBN 978-4-06-364385-5
2014年6月13日発売、ISBN 978-4-06-364429-6
2014年11月13日発売、ISBN 978-4-06-364448-7
2015年6月12日発売、ISBN 978-4-06-364474-6
2015年11月13日発売、ISBN 978-4-06-364490-6
2016年6月13日発売、ISBN 978-4-06-391516-7

外部リンク

講談社コミックプラス - かみかみかえし 紹介ページ

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