かもめサービス

かもめサービスについて

かもめサービスは、東京都品川区に所在する株式会社エイジェイオーエル（AJOL）と株式会社ユーワールドが提供する情報サービスです。AJOLは「All Japan On-Line」の略称で、かつては「Pan Pacific On-Line」としても知られた時期がありました。このサービスは、特定の専用端末を用いて情報を取得するためのシステムです。

専用端末とその機能

「MOJICO（もじこ）」または「Uフォン（ゆーふぉん）」と呼ばれる端末を操作し、サーバに接続することで、さまざまな情報を入手できます。利用者はサーバから送られてくる情報のリストから希望するデータを選ぶと、FAX機能が自動で起動します。その後、サーバ側のFAX回線に切り替わり、選択した情報が紙に印刷される仕組みです。かもめサービスの親会社であるAJOLは、すでにサービスが提供終了したNTTのLモードに類似した商品を取り扱っていたこともあります。

サービスの発展と課題

このサービスは、フォーバルの大久保秀夫が基本特許を取得し、最初はフォーバル総合研究所から発売されていました。しかし、連鎖販売取引（いわゆるマルチ商法）を用いた販売手法が批判の的となり、特に「FAX商法」として消費者から問題視されました。これを受けて、国民生活センターは関連する注意喚起を行い、法的な裁判例に基づく警告を発表しています。

その後、AJOLはフォーバルの海外子会社に売却され、最終的には2005年にフォーバルとの資本関係を解消し、独立した運営に移行しています。

関連した人物・団体

かもめサービスに関連する著名な人物には、ザ・グレート・サスケや石川雄規、タイガーマスク（4代目）がいます。彼らはMOJICOのディストリビュータとして知られており、サービスの普及に貢献しました。また、テレビ番組「出動!ミニスカポリス」は、かもめサービスを通じたFAXサービスを提供していたほか、番組の出演者がレーシングチームのレースクイーンとしても活動していました。さらに、1996年と1997年のフォーミュラ・ニッポンでは、レーシングドライバーの鈴木利男がメインスポンサーとしてかもめサービスと契約していました。

まとめ

かもめサービスは、他の情報取得サービスとは異なるアプローチを持つユニークなシステムであり、様々な批判や課題も抱えつつ、情報通信業界において重要な役割を果たしてきました。今後も新しい技術やサービスが登場する中で、どのように進化し続けるのか注目されます。

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