かりゆしクラブ

かりゆしクラブ（旧：琉球独立党）とは

かりゆしクラブは、沖縄県を拠点に活動する政治団体で、琉球独立を主な目標としています。前身は琉球独立党であり、沖縄の独立だけでなく、道州制や一国二制度にも賛成の立場を取っています。近年では、首都圏でも活動を展開しており、2021年現在の代表は屋良朝助氏が務めています。

歴史

1968年、「沖縄人の沖縄をつくる会」が結成され、琉球独立を訴える活動を開始しましたが、短期間で活動が停滞しました。1970年7月、同会を母体として琉球独立党が発足。崎間敏勝氏が党首となり、野底武彦氏らが中心となって活動を開始しました。1971年には機関誌発行や参議院議員選挙への出馬など積極的な活動を展開しましたが、沖縄返還の影響もあり党勢は伸び悩みました。

1972年には、那覇市の成人式で屋良朝助氏が琉球独立を訴える演説を行い、注目を集めました。その後、映画シンポジウムや機関誌の発行などを継続しましたが、1978年の交通制度変更に反対運動を行った後、活動を停止しました。

2005年、屋良朝助氏の働きかけにより活動を再開し、屋良氏が党首、野底氏が名誉党首に就任しました。2006年には独立を訴えるビラ配りや政治集会を開催、また屋良氏の著書「新沖縄独立論 琉球共和国 夢から現実へ」も出版しました。2008年には党名を「かりゆしクラブ」に変更し、尖閣諸島に関するデモや選挙活動も行いました。

2009年以降は、琉球独立に関するシンポジウムやイベントを開催するほか、選挙への出馬や基地反対運動に参加するなど、活発な活動を続けています。特に2014年には、琉球独立をテーマとしたパレードを初めて開催し、注目を集めました。

政治的立場

かりゆしクラブは、中道または中道左派のイデオロギーを掲げています。政治体制は共和制、社会体制は資本主義を支持し、沖縄の自立経済を目指しています。尖閣諸島の領有権は沖縄（琉球）にあると主張し、自衛隊による領土保全を訴えています。

核兵器に関しては、状況に応じて米国の核の傘に入ることも容認する立場です。また、独立後も日本との軍事連合や基地提供の可能性も示唆しています。徴兵制度には反対であり、道州制が導入された場合は、奄美大島を琉球州に含めることを主張しています。

ウイグル、チベット、台湾の独立には賛成し、日本、アメリカ、中国との平等な外交を理想としています。また、北朝鮮とその指導者である金正恩を支持しており、北朝鮮の核兵器放棄には反対しています。

党旗

かりゆしクラブの党旗は、黄金三星（くがにみちぼし）をデザインした三星天洋旗です。この旗は、独立後の琉球共和国の国旗としても想定されています。

近年の活動

2015年には、日本政府に対し琉球独立を要求する抗議活動を行い、2018年には北朝鮮および金正恩の支持を表明するなど、独自の政治活動を続けています。

まとめ

かりゆしクラブは、琉球独立を掲げる政治団体として、沖縄県内だけでなく、首都圏でも精力的に活動を続けています。その活動は、沖縄の自己決定権や独立への関心を高める上で、重要な役割を果たしています。

関連情報

アメリカ合衆国による沖縄統治
沖縄返還
本土復帰
琉球民族独立総合研究学会
戦後沖縄の政党一覧
日本の政党一覧

外部リンク

かりゆしクラブ
屋良朝助のツイッター (@YaraChosuke)
第一回尖閣諸島沖縄領有アピール集会、デモ(日本で最初のデモ) - YouTube
第一回 平和のための琉球自立独立パレード
2014年那覇市会議員補欠選挙、琉球新報開票速表(最終)、屋良朝助街頭演説動画など
屋良朝助と琉球独立派が日本政府に抗議、琉球独立要求、(辺野古新基地建設反対キャンプシュワブ前集会)

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