か茂免

か茂免：歴史と伝統が息づく名古屋の料亭

名古屋市東区白壁に佇む料亭「か茂免」は、昭和3年創業の歴史ある名店です。その歴史は、尾張徳川家中級武士、安藤十次郎邸の跡地を利用した建物から始まります。約2300㎡の広大な敷地は、その後、幾多の歴史的変遷を経て現在の姿となりました。

由緒ある建物の変遷

現在の建物は、大正時代に京都の紙問屋であった中井巳次郎氏の名古屋別邸として建てられました。その後、第二次世界大戦前後には、東久邇宮稔彦王と賀陽宮恒憲王が、それぞれ歩兵第五旅団長宿舎、留守第三師団長として使用されました。この際に隣接地も取得し、防空壕を造成。現在の約3300㎡の敷地となりました。

創業から現在まで

か茂免は当初、中区島田町で河豚と鶏の水炊き専門店として創業しました。その後、中区園井町に移転しましたが、昭和20年の戦災により営業を停止せざるを得なくなりました。しかし、昭和23年に東区白壁町で営業を再開。昭和25年には政府登録国際観光旅館の指定を受けました。

数寄屋造りの建物

か茂免の建物は、数寄屋造りの美しさを今に伝えています。本館・洋館は1919年築、旧館は1950年築、別館は1955年築、新館は1966年築と、それぞれの建物が時代の流れを感じさせます。

アクセス

か茂免へのアクセスは、名古屋市営地下鉄名城線名古屋城駅、または桜通線高岳駅から徒歩約15分。名古屋市営バス基幹2号系統「清水口」または「白壁」バス停から徒歩約5分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。

か茂免の魅力

か茂免は、歴史と伝統が凝縮された空間で、質の高い日本料理を提供する料亭です。数寄屋造りの建物が醸し出す静謐な空間、そして行き届いたおもてなしは、忘れがたいひとときを約束します。名古屋を訪れた際は、ぜひ一度足を運んで、その魅力を体感してみてください。

まとめ

か茂免は、単なる料亭としてだけでなく、名古屋の歴史を肌で感じることができる場所です。その歴史的背景、洗練された空間、そして何よりも、そこで提供される料理の数々は、忘れられない思い出となるでしょう。皇族も利用した由緒正しき料亭で、極上の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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