きお誠児

きお誠児：漫画家、デザイナーとしての多様な活動

きお誠児氏は、1962年生まれの日本の漫画家、デザイナーです。愛知県出身で、宇宙作家クラブ会員でもあります。多様な創作活動で知られており、漫画作品、メカニックデザイン、同人誌活動など、幅広い分野で才能を発揮しています。

漫画家としてのキャリア

1983年、笠倉出版社発行の『コミックマルガリータ』創刊号でデビュー。初期は同人活動と並行して、白夜書房発行のSF漫画アンソロジーなどに参加していました。『始まりの惑星』（バンダイ、ピュアサイバーコミックス）などのSF作品を手掛けた後、1993年頃からは成人向け漫画の制作が中心となりました。

きお氏の漫画作品は、その作風的多様性で知られています。SF、アダルト、そして様々なジャンルの作品を手掛けており、単行本は『生』搾り一番、少女神行形、LEATHER MANなど多数の作品が出版されています。

メカニックデザイナーとしての活躍

きお氏のもう一つの大きな活動分野はメカニックデザイナーとしての仕事です。最も有名なのは、1995年のテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』への参加です。同作品では、美術設定、SF設定、メカデザインを担当しました。採用されたのは主に美術デザインでしたが、第三新東京市やネルフ基地のデザインコンセプトはきお氏が考案しました。

『エヴァンゲリオン』への参加は、山下いくと氏からの紹介がきっかけでした。当初はリニアモーターカーのデザイン案から始まり、それが街全体のデザインへと発展していきました。庵野秀明監督とのやりとりを通して、きお氏のアイデアは作品の世界観を大きく形作ることとなりました。

また、『青の6号』や『戦闘妖精雪風』など、他のアニメ作品でもメカニカルデザイナーとして活躍しています。

同人活動とその他

きお氏は、デビュー前から精力的に同人活動を続けてきました。スタジオAKKA、MONKEY BUSINESS、APPRENTIVEなど複数のサークルに参加し、『NT Magazine』などの同人誌を制作。BLUE AND PURPLE、Pink Cat's Gardenなどのサークルとも連携し、現在もBlack cats nestというサークルで活動しています。

ゲーム分野では、アダルトゲーム『女教師 肉体授業』の原画を担当するなど、幅広い作品に携わっています。小説の挿絵や、特撮作品、コンシューマーゲームのイラストなども手掛けています。

まとめ

きお誠児氏は、漫画家、メカニックデザイナー、イラストレーター、そして同人作家として、多岐にわたる創作活動を展開してきました。その活動は、単なる商業活動にとどまらず、熱意と創造性あふれる独自のスタイルを築き上げています。彼の作品は、独特の雰囲気と緻密な描写で多くのファンを魅了し続けています。 今後も彼の活躍に期待が集まります。

主な作品リスト

漫画作品

始まりの惑星
生搾り一番
少女神行形
LEATHER MAN
デスタバンHIPS
六道クンの言えない理由
匿名少女
脱衣志願
開脚遊戯
だって欲情したいんだもん
エロティック・ドルチェ
娘娘タイム
XYZ白書

参加アンソロジー

SFコミックアンソロジー DEMENTIA
近未来SFマンガアンソロジー サイガールズ
コミック ガンバスター
コミック ブルーウォーター
遙かなる星イスカンダル
アリスくらぶ未発表セレクション

アニメ作品

新世紀エヴァンゲリオン (設定補)
青の6号 (メカニカルデザイン)
戦闘妖精雪風 (メカニカルデザイン、脚本)
機神大戦ギガンティック・フォーミュラ (近未来ミリタリーコンセプト)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 (デザインワークス)
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 (デザインワークス)
宇宙戦艦ヤマト2199 (デザイン協力)
LEATHER MAN (原作)
女教師 肉体授業 (キャラクターデザイン原案)

ゲーム作品

女教師 肉体授業 (原画)
七巴の剣 くのいち淫の章 (メカデザイン、クリーチャーデザイン)
* 星徒会大戦 天空のユミナ (プロップデザイン)

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