くぬぎ山車両基地

くぬぎ山車両基地

くぬぎ山車両基地は、千葉県鎌ケ谷市初富と松戸市串崎新田にまたがる、京成電鉄が運営する車両基地です。京成松戸線（旧新京成電鉄）のくぬぎ山駅と北初富駅の中間に位置し、くぬぎ山駅側に接続線があります。

概要

この車両基地は、新京成電鉄の全車両が所属し、日々の運用を支えています。主な業務内容は、車両の全般検査、メンテナンス、改造など、車両を安全かつ快適に運行するための重要な役割を担っています。かつては、800形や8000形といった過去の車両の解体もここで行われていました。なお、検査業務は京成車両工業に委託されています。

1975年に、手狭になった五香駅隣接の車両基地から移転し、供用が開始されました。新京成線における唯一の車両基地であり、新津田沼駅付近にも留置線が存在します。過去には、住宅・都市整備公団（現・千葉ニュータウン鉄道）所属の9000形・9100形の検査も当車両基地で実施されていました。

電車基地見学・展示会

年に一度、鉄道の日に合わせて車両基地見学会が開催され、普段は立ち入ることができない工場内部を見学できます。見学会では、鉄道部品の即売会、記念グッズの販売、運転席での制帽着用による記念撮影、8900形ミニ電車の運行など、鉄道ファンにはたまらない様々なイベントが企画されています。また、運転台シミュレーター体験、大パノラマ鉄道模型運転会、ドア開閉体験、踏切支障報知装置体験、モーターカー展示・試乗、パンタグラフ・踏切遮断機展示、新旧列車運行図表（ダイヤグラム）展示、台車見学なども人気です。2013年は台風の影響で延期となり、2014年3月8日に開催、2017年は6月3日に開催されました。

見学会には、京成グループ各社をはじめ、東葉高速鉄道、銚子電気鉄道、秩父鉄道など、多くの鉄道関連企業が記念グッズ販売などで参加し、会場を盛り上げます。

所属車両

8800形
8900形
N800形
80000形

この他に、構内専用としてアント工業製のアント40BRR型車両移動機が配置されています。この車両移動機は、機械扱いのため車籍はありません。

過去の所属車両

800形
8000形

関連項目

日本の車両基地一覧
京成グループ
京成電鉄の車両検修施設
印旛車両基地
* 串崎車両（大栄車両の関連会社）

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