こがね丸 (4代)

佐渡汽船「こがね丸」： 4代目フェリーの詳細解説

「こがね丸」（旧称:えひめ）は、佐渡汽船が運航するフェリーで、2023年4月29日に4代目が就航しました。本船は、内海造船瀬戸田工場で建造され、元々は宇和島運輸の「えひめ」として2001年7月12日に就航した経緯を持ちます。

概要

「こがね丸」は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構との共有建造制度を利用して建造されたフェリーでした。2022年6月、宇和島運輸での運航を終え、佐渡汽船に売却。佐渡汽船では、公募によって「こがね丸」という名称が決定されました。

当初、2023年3月25日に就航予定でしたが、船体改造に必要な部品の納入遅延により延期され、同年4月29日に直江津港 - 小木港航路に就航しました。

航路

現在の主な航路は以下の通りです。

直江津港 - 小木港
2024年3月1日～16日には、「ときわ丸」のドック代船として新潟～両津航路に1日1往復就航予定。

過去には以下の航路で運航していました。

八幡浜港 - 別府港（別府観光港）：本船とあかつき丸の2隻で1日6往復を運航
八幡浜港 - 臼杵港：ドック期間中に回航を兼ねて臼杵航路で運航される場合がありました。

設計

「こがね丸」は、全通二層甲板型の旅客船兼自動車渡船です。先に就航した「さくら」と船型が類似していますが、全長が2メートル長く、船室が拡大されており、旅客定員が125名、総トン数が約150トン増加しています。

ランプウェイは船首（バウバイザー付）と船尾の2箇所に装備されています。

佐渡汽船への売却後、以下の改造が行われました。

バルバス・バウ部分の延長: 佐渡側着岸時に岸壁とバウバイザーが接触するのを防ぐため、バルバス・バウに構造物を取り付けて延長。
船首部バウランプの交換: バルバス・バウ延長によりバウランプの長さが足りなくなったため、従来の1枚ものから2枚折のものに交換。
船尾フィン切断: 新潟側岸壁設備の都合上、スターンランプが届かなくなるため、船尾フィンを切断。
両舷への防舷材追加
乗降口の移設: 既存のターミナル渡船橋に合わせるために、乗降口を移設。特に左舷部は床と天井の嵩上げを伴う大掛かりなものとなっています。

船内

船内は、快適な船旅を提供するための様々な設備が整っています。

船室

特等室：ベッド、ソファーセット、トイレ、化粧台付
一等室：枕、毛布、マット付
二等室

その他設備

ペットケージエリア

「こがね丸」は、佐渡汽船の主要航路である直江津～小木航路を結び、地域住民や観光客の足として活躍しています。

外部リンク

就航船 - ウェイバックマシン（2021年5月7日アーカイブ分） - 宇和島運輸フェリー
* MarineTraffic.com - KOGANE MARU - 自動船舶識別装置（AIS）による現在位置表示

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