臼杵港

臼杵港の概要

臼杵港（うすきこう）は、大分県の臼杵市に所在する地方港湾で、その管理は大分県が行っています。この港は、北に佐賀関半島、南に長目半島に囲まれた臼杵湾の湾奥に位置し、臼杵市の市街地からも近い便利な立地です。

港内には、臼杵鉄工所を引き継いだ臼杵造船所があり、地域の産業に寄与しています。また、この港は九州と四国の間に広がる豊後水道に面しており、愛媛県八幡浜市との間に定期フェリーが運航されています。現在のフェリー埠頭は1988年に供用が開始されて以来、受け入れ能力や老朽化が問題となっており、2003年には現在地から約500m東に新しいフェリー埠頭の整備が進められています。この新しい埠頭は2020年度の完成を見込んでいます。

臼杵湾内には無人島である津久見島がありますが、そちらとの間には定期航路は設定されていません。ただし、夏季には海水浴場やキャンプ場利用者、釣りを楽しむ人々のために、瀬渡し船がこの港から出発しています。

発着量と利用状況

2015年度のデータによれば、臼杵港の発着数は4,920隻、総トン数は約1300万トンに達しました。利用客数は約170,054人で、その内訳は乗船客が88,843人、下船客が81,211人となっています。これらの数字は港の重要性と需要の高さを示しています。

定期航路

臼杵港と愛媛県八幡浜市の間には、以下のフェリーサービスが定期的に運航されています：

• - 宇和島運輸フェリー：八幡浜港への往復を1日7回、所要時間は約2時間20～25分です。
• - 九四オレンジフェリー：こちらも八幡浜港との間を1日7回の運航で、所要時間は同約2時間20～25分です。

港湾施設

臼杵港の港湾は多様な岸壁と物揚場を有しています。具体的な施設は以下の通りです：

• - 5.5m岸壁（3バース）
• - 4.5m岸壁（6バース）
• - 4.0m物揚場（長さ50m）
• - 3.0m物揚場（長さ60m）
• - 2.3m物揚場（長さ120m）
• - 2.0m物揚場（長さ817m）

また、野積場は約43,549.84平方メートル、荷さばき地は約884.16平方メートルを確保しています。

アクセス

臼杵港へのアクセスは非常に良好です。JR九州の日豊本線の臼杵駅からは徒歩で約10分、またはバスを利用すると約4分で到着します。さらに、東九州自動車道からは臼杵ICを利用し、車で約8分の位置にあります。

このように、臼杵港は九州と四国を結ぶ重要な交通ノードとして機能しており、地域経済にも大きな役割を果たしています。

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