この人あの人どんな人

この人あの人どんな人

『この人あの人どんな人』（このひとあのひとどんなひと）は、1976年10月6日から1977年3月30日までの期間、TBS系列で放送されていたクイズ番組です。制作はTBSが担当し、毎週水曜日の19:00から19:30までの30分間にわたり、全国の視聴者に届けられました。

この番組の最大の特徴は、一般的な知識や出来事ではなく、人々の間の関係性や個人的な側面に焦点を当てた点をクイズ形式で問うという、当時としては比較的ユニークな切り口を採用していたことです。

番組は主に三つの異なるゲームコーナーで構成されており、それぞれが人間関係の様々な側面を探る内容となっていました。

まず、最初のコーナーは「Oh! カップル」と名付けられていました。ここでは、一人の女性と三人の男性が登場し、回答者はその三人の男性の中から、真に女性の恋人である人物を見抜く推理型のクイズに挑みました。見た目や発言、雰囲気などを手掛かりに、隠された人間関係を読み解く面白さがありました。

次に、「われらライバル」のコーナーでは、何らかの形で互いにライバル関係にあるとされる二人の人物が登場しました。彼らはそれぞれに関する秘密やエピソードを披露し、その内容から二人の関係性や意外な人物像を推測する要素を含んでいました。

三つ目のコーナーは「ドッキリ証言」でした。このコーナーでは、毎回招かれるゲスト歌手に関連する人物、例えば家族や友人、仕事仲間などが登場し、そのゲスト歌手についての驚きのエピソードや知られざる一面に関する証言を行いました。回答者は、これらの証言を手がかりにクイズに答える、あるいは証言の内容自体に関するクイズに挑戦する形でした。

番組の進行役、すなわち司会は、当時人気絶頂だった漫才コンビ、横山やすしと西川きよしが担当しました。彼らの軽妙かつユーモアあふれるトークは、番組全体に明るい雰囲気をもたらし、クイズの間に挟まれるやり取りも視聴者の楽しみの一つでした。回答者席には、内藤国雄、萩尾みどり、沖雅也、三遊亭圓右といった、各界で活躍する著名人がレギュラーとして名を連ねていました。

『この人あの人どんな人』は、制作局であるTBSのほか、全国の多数のTBS系列局で同時ネット放送されていました。具体的には、北海道放送、青森テレビ、岩手放送、東北放送、福島テレビ、新潟放送、北陸放送、テレビ山梨、信越放送、静岡放送、中部日本放送、毎日放送、山陰放送、山陽放送、中国放送、テレビ山口、テレビ高知、RKB毎日放送、長崎放送、熊本放送、大分放送、宮崎放送、南日本放送、琉球放送といった、列島の北から南まで広がる合計26局で、制作局と同時刻にオンエアされていました。

人間関係という普遍的なテーマを、クイズというエンターテインメント形式で描いた本番組は、半年間の放送期間を経て終了しました。

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