ころう君

ころう君：鞠智城のPRキャラクター

ころう君は、熊本県山鹿市と菊池市にまたがる古代の山城、鞠智城（きくちじょう・くくちじょう）のイメージキャラクターです。鞠智城の巡回警備を行いながら、鞠智城の国営公園化を夢見てPR活動に励む防人（さきもり）という設定です。頭の上にあるのは、鞠智城のシンボルである八角形鼓楼（ころう）をモチーフにした兜です。

鞠智城について

鞠智城は、周囲3.5km、面積55haという広大な規模を誇る古代山城です。1967年度から熊本県が行った発掘調査の成果に基づき、1994年度から歴史公園としての整備が進められてきました。公園内には、八角形鼓楼、米倉、兵舎・板倉といった復元建物が建てられ、鞠智城の立地、規模、構造などを体験的に学習することができます。その歴史的重要性は高く評価されており、『続日本紀』などの国の歴史書にも記載されています。2004年2月27日には、国史跡に指定されました。

キャラクター誕生の背景

熊本県は、鞠智城跡の国営公園化を目指し、様々な取り組みを進めてきました。その一環として、より多くの人に鞠智城に親しみを持ってもらうため、2009年に「鞠智城イメージキャラクター」の募集が行われました。その結果、全国から857作品もの応募があり、香川県高松市の一般の方の作品である「ころう君」がイメージキャラクターに選ばれました。

ころう君のデザインは、鞠智城のシンボルである八角形鼓楼を模した兜をかぶり、胸には鞠智城の「鞠」の字が刻まれています。そのデザインからは、明るさ、可愛らしさ、力強さ、凛とした意志を感じることができます。

イメージキャラクターの表彰式と発表は、2009年10月25日に国指定史跡鞠智城跡で開催された「鞠智城の日」の中で行われました。その後、ころう君の着ぐるみやパンフレットが作成され、国営公園化推進イベントなどで活用されることで、鞠智城の知名度向上に貢献しています。2010年には着ぐるみが登場し、県と地元の山鹿市、菊池市が共同で「鞠智城広報活動実行委員会」を組織し、2体の着ぐるみを作成しました。

ころう君のプロフィール

名前：ころう君
性別：男の子
仕事：鞠智城の巡回警備・鞠智城のPR
趣味：鞠智城をお散歩すること
好きな食べ物：古代米
将来の夢：鞠智城がもっと有名になること
住まい：鞠智城内の兵舎
チャームポイント：かわいい笑顔

さきもりころう隊

ころう君を隊長とする「さきもりころう隊」が組織されています。さきもりころう隊は、鞠智城の国営公園化に向けて、ころう君のキャラクターを最大限に活用し、多くの人に鞠智城をPRすることを目的としています。熊本県内のイベントなどに積極的に参加し、鞠智城の魅力を伝えています。イベントで使用される「ころう君のテーマ」（「ころう君体操」）は、くまモンの「くまもとサプライズ」（「くまモン体操」）と同じく、作詞・作曲がボンボ藤井、振付けが藤本一精が担当しています。

その他の活動

ころう君は、「ゆるキャラグランプリ」にも出場しています。2014年には総合297位、2019年にはご当地部門で3位という過去最高順位を記録しました。また、ロアッソ熊本のホームゲームでは、くまモンとハーフタイムを中心に様々なパフォーマンスを繰り広げています。

菊池市の非公認キャラクターであるきくちくんとは、鞠智城が菊池市にもまたがっている関係で、共演する機会が多く、悪友のような関係を築いています。鞠智城の巡回やイベント、YouTubeなどのSNSを使用した動画配信などで、頻繁に共演しています。

関連情報

鞠智城PRキャラバン さきもりころう隊オフィシャルサイト
2014年ゆるキャラグランプリ エントリーNo.119 ころう君
* さきもりころう君Facebookコミュニティ

ころう君は、鞠智城の魅力を発信する重要な役割を担っています。今後の活躍にも期待が高まります。

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