ご当地鉄道〜ご当地キャラと日本全国の旅〜

『ご当地鉄道〜ご当地キャラと日本全国の旅〜』は、バンダイナムコゲームス（後にバンダイナムコエンターテインメントへ社名変更）から発売された、日本各地を舞台にしたボードゲーム形式のコンピュータゲームソフトです。最初のバージョンは2014年 11月27日にWii Uとニンテンドー3DS向けにリリースされました。その後、新たな要素が加えられた改良版として、『ご当地鉄道 for Nintendo Switch!!』が2018年2月22日にNintendo Switchで発売されています。

概要

本作は、双六（すごろく）の仕組みを取り入れたボードゲームです。プレイヤーは日本の広大な鉄道網を利用して全国各地を巡ります。ゲームの主な目的は、各地にいる「ご当地キャラ」のファンをできるだけ多く集めることで、最終的に集めたファンの総数を競い合います。日本を旅しながら、様々なご当地キャラとの出会いを楽しみ、ファン獲得を目指すのがゲームの核となります。

ゲームの要素

ご当地キャラ

ゲーム内には、日本全国から集められた個性豊かな総勢122種類のご当地キャラクターが登場します。これらのキャラクターは、マップ上の特定のマスに止まることで発生するイベントを通じて仲間にすることができます。例えば、「スカウトマス」ではクイズに正解したり、目的地に到達したり、「アピール対決マス」で他のプレイヤーとのミニゲームに勝利したりすることで、新たなご当地キャラを仲間に加えられます。

仲間になったご当地キャラは、それぞれ固有の特殊能力である「すご技」を持っています。「すご技」は、プレイヤーの移動を有利にしたり、他のプレイヤーの進行を妨害したりするなど、ゲーム展開に大きな影響を与えることができます。ただし、「すご技」を使用すると、キャラクターは「へとへと」状態となり、しばらく能力を使えなくなります。回復させるには、マップ上の「回復マス」に止まる必要があります。

ご当地アイテム

マップ上の「アイテムマス」に止まると、その土地ならではの名産品である「ご当地アイテム」を入手できます。これらのアイテムを集めることは、ゲームを進める上で重要な要素の一つです。ゲーム中に開催される「ご当地アイテム大賞」では、集めたアイテムの種類や数に応じて、追加のファンを獲得できる機会が設けられています。

その他にも、ゲームボード上には様々なイベントが発生する「お祭りマス」などが配置されており、旅の途中で予期せぬ出来事が起こることもあります。

登場キャラクター

ゲームを盛り上げる個性的なキャラクターたちが登場します。

ごとうちてつお: ゲームの進行役を務めるキャラクターです。プレイヤーにゲームのルールを説明したり、各地の豆知識を教えてくれたりします。Wii U版および3DS版ではボイスは付いていませんでしたが、Nintendo Switch版では音声が付いています。

おじゃポン: 自らを「ご当地キング」と名乗る、公式認定されていない日本のご当地キャラクターです。プレイヤーの味方であるかのように振る舞いますが、その行動が空回りし、かえってプレイヤーに迷惑をかけることが多い存在です。他のボードゲーム、特に『桃太郎電鉄』シリーズの貧乏神と比較されることがありますが、『ご当地鉄道』では特定のプレイヤー（主に順位が高いプレイヤー）にランダムで取りつくという違いがあります。Nintendo Switch版では声優の野沢雅子さんが声を担当しており、さらに最下位のプレイヤーを助ける「エンゼルおじゃポン」に変身することもあります。

* ご当地おねえさん: 各地から、その地域に関する様々な情報やニュースを伝えてくれるキャラクターです。ごとうちてつおと同様に、Nintendo Switch版で初めてボイスが付与されました。

ご当地鉄道 〜ご当地キャラと日本全国の旅〜