さくまゆみこ

作間由美子：児童文学翻訳家、アフリカへの貢献

作間由美子（1947年生まれ）は、児童文学を中心に幅広い分野で活躍する翻訳家です。彼女は、日本国際児童図書評議会（JBBY）の理事も務めており、児童文学界における重要な人物の一人です。

生い立ちと経歴

東京都出身の作間氏は、東京都立大学人文学部仏文科を卒業後、出版社勤務、フリー編集者、玉川大学大学院英米文学科講師、白百合女子大学児童文化学科講師を経て、青山学院女子短期大学子ども学科教授を務めました（2016年退官）。現在は翻訳家として活動しています。

翻訳家としての業績

作間氏の翻訳作品は230点を超え、絵本からYA小説、研究書まで多岐にわたります。特に、アフリカ人作家やアフリカ系アメリカ人作家の作品を数多く翻訳し、日本に紹介した功績は大きいと言えるでしょう。彼女の翻訳は、異文化理解を深める上で貴重な役割を果たしています。

代表的な受賞歴としては、『もうひとつの「アンネの日記」』（アリソン・レスリー・ゴールド/作、講談社）で第46回産経児童出版文化賞・大賞を受賞しています。その他、『カマキリと月〜南アフリカの八つのお話』や『ゆき』など、数多くの作品が受賞しています。

アフリカへの貢献

作間氏は、アフリカ子どもの本プロジェクトの代表として、アフリカの子どもたちに本を届ける活動にも力を入れています。また、アフリカの文化や子どもたちのことを日本の読者に伝える活動も積極的に行っています。これらの活動を通じて、日本とアフリカの文化交流に貢献しています。

その他の活動

日本ペンクラブ「子どもの本」委員としても活動しており、児童文学の発展に尽力しています。また、朝日新聞「子どもの本棚」や産経児童出版文化賞などの書評、選定委員も務めています。国際アンデルセン賞作家賞国内選考委員やIBBYオナーリスト選考委員など、国際的な活動も行っています。

著書リスト

『キバラカと魔法の馬：アフリカのふしぎばなし』（編訳、太田大八画、冨山房、のち岩波書店）
『巨人ムウーカ』（再話、伏原納知子絵、神戸新聞出版センター）
『スホーの馬：アジア・アフリカの民話』（小学館）
『ふしぎの国のアリス』（ルイス・キャロル原作、永田萌絵、小学館）
『イギリス7つのファンタジーをめぐる旅』（メディアファクトリー）
『ファンタジービジネスのしかけかた』（講談社）
『子どもを本好きにする50の方法：+おすすめ本300冊』（柏書房）
『エンザロ村のかまど』（福音館書店）
『どうしてアフリカ？ どうして図書館？』（あかね書房）
『明日の平和をさがす本：戦争と平和を考える絵本からYAまで300』（岩崎書店）

主な翻訳書リスト

* 絵本、児童書、一般書など多数（詳細はインプットデータ参照）

作間由美子は、翻訳家としてだけでなく、児童文学の普及活動や国際交流にも積極的に貢献している、多才な人物です。彼女の活動は、子どもたちの豊かな心を育み、世界への視野を広げる上で、重要な役割を果たしています。

彼女の翻訳、著作活動は多岐に渡ります。詳細なリストは、インプットデータをご参照ください。

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