さとるくん

さとるくん：都市伝説の真相に迫る

「さとるくん」は、2000年代前半に若者を中心に広まった都市伝説です。その名前は、人の心を読み取る能力を持つとされる妖怪「さとり」に由来すると言われています。この都市伝説は、特定の儀式を行うことで「さとるくん」を呼び出し、質問に答えてもらうことができるというものです。

さとるくんの呼び出し方

都市伝説として語られる「さとるくん」の呼び出し方は、以下のような手順で行われるとされています。

1. 公衆電話に10円玉を入れ、自分の携帯電話に電話をかける。
2. 公衆電話の受話器から携帯電話に向かって「さとるくん、さとるくん、おいでください」と話しかける。
3. 24時間以内に「さとるくん」から携帯電話に電話がかかってくる。
4. 電話に出ると、「さとるくん」が自分の居場所を知らせてくれる。
5. 何度か電話が繰り返され、「さとるくん」が徐々に近づいてくる。
6. 最終的に自分の背後に現れた「さとるくん」に質問をすると、どんなことでも答えてくれる。

さとるくんに関する注意点

「さとるくん」は、質問に答えてくれる反面、いくつかのタブーが存在するとされています。

背後を振り返ると、どこかに連れ去られてしまう。
既に答えを知っている質問をすると、怒って殺されてしまう。

これらのタブーを破った場合、異世界に連れて行かれる、あるいは命を落とすといった恐ろしい結末が待っていると噂されています。

さとるくんを題材とした作品

「さとるくん」の都市伝説は、映画やテレビドラマ、小説など、様々なメディアで取り上げられています。

映画『さとるだよ』：3つのエピソードが絡み合うサスペンス映画。
テレビドラマ『ほんとにあった怖い話 15周年スペシャル』：剛力彩芽主演の「さとるくん」を題材としたドラマ。
小説『つい、見たくなる怪異な世界 不吉な噂、謎の呪文、怖い伝説……実際にあった49の話』：朝里樹による掌編小説集に「さとるくん」を題材にした作品が収録。

都市伝説の背景

「さとるくん」の都市伝説が流行した背景には、当時の若者の間で広まっていたオカルトブームや、携帯電話の普及といった社会現象が影響していると考えられます。手軽に体験できる非日常的な恐怖への興味が、「さとるくん」の都市伝説を広める一因となったと言えるでしょう。

参考文献

山口敏太郎『本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑』笠倉出版社、2007年。ISBN 978-4-7730-0365-9。
松山ひろし『3本足のリカちゃん人形―真夜中の都市伝説』イースト・プレス、2003年。ISBN 978-4-8725-7410-4。

関連情報

都市伝説
妖怪
電話

もう一度検索