しいのみ学園

児童発達支援センター しいのみ学園

児童発達支援センターしいのみ学園は、福岡県福岡市南区井尻に位置する、社会福祉法人しいのみ学園が運営する知的障害児のための施設です。福岡学芸大学の教授であった山本三郎（後に曻地三郎）によって創設され、当時はまだ特別支援学校や児童福祉施設の形態が確立されていなかった時代において、その先駆けとしての役割を果たしました。

沿革

1954年（昭和29年）4月1日 - 筑紫郡曰佐村にしいのみ学園が創設されました。
1955年（昭和30年） - 創設者である山本三郎の著書「しいのみ学園」がベストセラーとなり、新東宝によって映画化されました。清水宏が監督・脚本を務め、宇野重吉と花井蘭子が主演を務めました。映画のヒットと共に、主題歌（作詞：西葉子、作曲：斎藤一郎）は全国の小学校などで広く歌われました。
1956年（昭和31年） - 精神薄弱児施設の認可を返上し、私塾となりました。
1978年（昭和53年）
2月18日 - 社会福祉法人しいのみ学園の設立が認可されました。
4月1日 - 養護学校義務制に伴い、社会福祉法人しいのみ学園・精神薄弱児通園施設に改組。就学前の知的障害児を対象とした通園施設となりました。
1983年（昭和58年） - NHK厚生文化事業団より奨励賞を授与されました。
1999年（平成11年）4月1日 - 知的障害児通園施設しいのみ学園に名称が変更されました。
2012年（平成24年）4月1日 - 児童福祉法改正に伴い、児童発達支援センターとしての形態に移行しました。
2015年（平成27年）4月1日 - 障がい児相談支援事業として、しいのみ学園相談支援室が開設されました。
2016年（平成28年）7月1日 - 放課後等デイサービスしいのみクラブが開所されました。



しいのみ学園は、開設当初から知的障害を持つ子どもたちへの支援に力を注いできました。映画化や主題歌のヒットなどを通じて、社会的な関心も集め、知的障害児福祉の発展に大きく貢献しました。児童福祉法改正後は、児童発達支援センターとして、より専門的な支援を提供しています。

施設へのアクセス

西鉄天神大牟田線 井尻駅から徒歩1分
JR鹿児島本線 笹原駅から徒歩8分
西鉄バス 井尻駅東口停留所下車

その他

1961年にロバート・フラー、1971年に李方子妃殿下が当地を訪問されました。

外部リンク

しいのみ学園
しいのみ学園主催「曻地三郎を送る会」は不条理の極み

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