しまおまほ

しまおまほ：漫画家・イラストレーターの軌跡

しまおまほ（1978年10月14日生まれ）は、東京都出身の漫画家、イラストレーターです。写真家である両親、島尾伸三氏と潮田登久子氏、そして作家である祖父母、島尾敏雄氏と島尾ミホ氏という芸術一家に生まれ育ちました。母方の叔父は、編集者で写真家の南原四郎氏です。

生い立ちとキャリア

世田谷区で育ち、幼少期から芸術的な環境に囲まれて過ごしました。青葉学園幼稚園、世田谷区立城山小学校、東京都立大学附属高等学校を経て、多摩美術大学美術学部二部芸術学科を卒業。高校時代は『Olive』を愛読していました。

1997年、高校時代に授業中に描いた漫画『女子高生ゴリコ』でデビューを果たします。同級生の間で話題となり、それがきっかけで単行本化に至りました。この作品は、彼女の独特な作風と世界観を確立する第一歩となりました。デビュー後は、『Olive』を彷彿とさせる「ひとりオリーブ調査隊」という連載も開始。

両親の影響もあり、写真に造詣が深く、写真雑誌へのイラスト作品も発表しています。荒木経惟氏や篠山紀信氏をモデルにしたイラスト「アラキンZ」「シノヤマン」などが有名です。また、牛腸茂雄氏、島尾伸三氏の写真集には、幼少期のしまおまほ氏の写真が掲載されています。

多彩な活動と交友関係

クラムボンの原田郁子氏やカジヒデキ氏らとの親交も深く、彼らのインターネットラジオ番組『i-radio』に出演するなど、幅広い活動を行ってきました。ラジオ好きとしても知られ、東京ではTBSラジオ、大阪滞在中はMBSヤングタウンやABCミュージックパラダイスなどを好んで聴いています。

アニメ『ザ・シンプソンズ』の吹き替え声優変更に対して異議を唱えるなど、独自の視点や強い信念も持っています。TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』では「しまおまほ」として出演。同番組では二代目を公募する企画も実施されました。

2014年にはラッパーのかせきさいだぁ氏との間に子供を授かり、2015年には出産。入籍はしておらず事実婚ですが、2020年時点では別居しているとのことです。

作品

漫画作品は多岐に渡り、『女子高生ゴリコ』、『タビリオン』、『ぼんやり小町』、『しまおまほのひとりオリーブ調査隊』、『まほちゃんの家』、『漫画真帆ちゃん』、『ガールフレンド』、『マイ・リトル・世田谷』、『スーベニア』、『家族って』など多数の作品を発表しています。

また、『しまおまほのしまうま新聞』、『しまおまほの都立ポパイ学園マンガ部』、『しまおまほのアルバム拝見！』など、複数の雑誌で連載も持っています。

その他の活動

テレビ番組やラジオ番組への出演、Webアニメへの参加、MVへの参加など、漫画家としての活動にとどまらず、多方面で活躍しています。NHK教育テレビ『ロシア語会話』、日本テレビ『ZIP!』、『おはよう忍者隊ガッチャマン』、『マジンガーZIP!』、『グッド・モーニング!!!ドロンジョ』、BS日テレ『〜おねだりエンタメ!〜はぴ★ぷれ〜』、『わんニャン倶楽部〜動物と楽しく暮らそう〜』、『猫ピッチャー』などに出演経験があります。また、タテアニメ『えのしまんず』ではしま役として声の出演もしています。

まとめ

しまおまほ氏は、独自の視点と感性で漫画やイラスト、そして様々なメディアを通じて表現活動を続ける、魅力的なアーティストです。家族や周囲の人物との関係性、そして自身の経験が、彼女の創作活動に深く関わっていることがうかがえます。今後の活動にも注目が集まります。

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