南原四郎

南原四郎（1946年 - ）は、編集者、写真家として知られています。本名は潮田文。彼は、1980年代から1990年代にかけて、独自の視点と美意識に基づいたカルト雑誌を次々と創刊し、日本のサブカルチャーシーンに大きな影響を与えました。

特に有名なのは、元編集長を務めた『月刊OUT』、そして自ら立ち上げた南原企画から刊行された『アラン』『月光』『月ノ光』『牧歌メロン』『ラッキーホラーショー』などの雑誌群です。これらの雑誌は、先鋭的な文化を愛好する女性読者を主なターゲットとし、デカダン、耽美、ホラーといったテーマを扱いながら、従来の雑誌にはない独特の世界観を構築しました。

南原四郎の編集者としての才能は、単に記事をまとめるだけでなく、時代を捉えたテーマ設定、斬新なレイアウト、そして何よりも読者の心を掴む魅力的なコンテンツを生み出すことにありました。彼の編集した雑誌は、多くのクリエイターやアーティストに影響を与え、新たな表現の可能性を切り開く原動力となりました。

編集活動と並行して、南原四郎は写真家としても活動し、写真専門のギャラリー経営も行っていました。写真家としての彼は、コンポラ写真というジャンルに造詣が深く、日常の風景や人物を独自の視点で捉え、アーティスティックな作品として昇華させました。

また、潮田登久子を姉に、漫画家のしまおまほを姪に持つことでも知られています。

著書には、『デカダンチックなスーパーマンのねじまがった奇妙な世界』や『歌謡界銘々伝』などがあります。

南原四郎の活動は、サブカルチャー、コンポラ写真といった分野に多大な影響を与え、彼の編集した雑誌や写真は、今もなお多くの人々を魅了し続けています。

外部リンク
lunahouse - archive.today - 月光ホームページ
明日はどっちだ!6 - ウェイバックマシン - 南原四郎ブログ
明日はどっちだ？5 南原四郎ブログ（旧）
Gallery Miharu - ウェイバックマシン - 南原企画内にあるギャラリー

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