しらたか (ミサイル艇)

ミサイル艇「しらたか」について

「しらたか」は、海上自衛隊が運用するミサイル艇であり、はやぶさ型の6番艇です。艇名は「白鷹」に由来し、艦艇としては水雷艇や敷設艦に続いて3代目にあたります。この記事では、「しらたか」の艦歴や主要な任務について詳しく説明します。

艦歴の始まり

「しらたか」は、平成13年度の計画として三菱重工業下関造船所で2002年10月4日に起工されました。進水は2003年8月8日で、就役は2004年3月24日です。これに伴い、佐世保地方隊に編入され、佐世保警備隊第3ミサイル艇隊の一員となりました。

捜索活動への参加

2009年4月には、長崎県平戸沖で発生した漁船転覆事故を受けて、行方不明者の捜索活動に参加しました。このような任務は、海上自衛隊の役割の一部であり、国民の安全を守るための重要な活動です。

国際演習と監視活動

「しらたか」は、国際的な軍事演習にも参加しており、2015年8月には中露合同軍事演習「海上連合2015（Ⅱ）」において、敵艦艇の監視を行いました。その後も同年中に、いくつもの対馬海峡を航行する艦船を発見し、監視する任務を果たしました。

2016年8月には、複数の江凱型フリゲートや補給艦の監視を行い、これにより対馬海峡の航行状況を把握しました。国境近くでの監視活動は、日本の安全保障にとって極めて重要な役割を果たしています。

共同訓練の実施

「しらたか」は、海上保安庁との共同訓練も実施しています。2018年12月には、海上保安庁の巡視船とともに不審船に対する対策の訓練を行い、実戦に近い形での対応力を高めています。

日米豪との演習

2021年には、日米豪仏共同訓練（ARC21）にも参加し、護衛艦や哨戒機、潜水艦との連携を強化しました。この訓練では、防空訓練や対潜訓練、着上陸訓練を実施し、他国軍との運用能力の向上を目指しました。

ロシア艦隊の監視

「しらたか」は、ロシア海軍艦艇の動向を注視し、2022年にはウダロイ級駆逐艦などの艦艇を確認しました。日本海に進出する艦隊を監視し、その情報を収集することは、日本の国防において欠かせない任務です。

最近の活動

2023年には、屋久島沖で発生した米軍のオスプレイの墜落事故への対応として、自主派遣されました。捜索救難活動には、他の自衛隊機や海上保安庁と連携しながら従事しました。このように、「しらたか」は多岐にわたる任務を通じて、日本の海を守る重要な役割を果たしています。

まとめ

「しらたか」は海上自衛隊の一員として、多様な活動を展開し続けています。艦歴には捜索救難や国際演習、敵艦艇の監視などがあり、我が国の防衛と安全保障に大いに貢献しています。今後もその任務が注目されるでしょう。

もう一度検索