すごくおいしいうた

『すごくおいしいうた』コンピレーションアルバム

『すごくおいしいうた』は、2010年1月20日にエピックレコードジャパンから発売されたコンピレーションアルバムです。毎日放送（MBS）が西日本地域ゆかりのアーティストの楽曲を毎月推薦する企画「おいしいうた」から選ばれた楽曲を中心に構成されています。

アルバム概要

このアルバムは、MBSのテレビ・ラジオ番組で展開された「おいしいうた」企画の集大成として制作されました。さらに、長寿番組『ちちんぷいぷい』の放送開始10周年を記念する意味合いも込められています。2009年9月までに選ばれた「おいしいうた」に加え、このアルバムのために書き下ろされた新曲「明日の空」を含む全13曲が収録されています。

CDジャケットには、パン屋の主人に扮した角淳一と、そのお客の子ども役として松竹芸能の子役である高瀬穂乃果と橋本崇志が起用され、親しみやすい雰囲気を演出しています。

宣伝活動と話題性

アルバムの宣伝活動は、異例とも言えるほど大々的に行われました。オリコン週間ランキング5位以内を目標に掲げ、『MUSIC EDGE + Osaka Style』の司会を務めるU.K.が本名である楠雄二朗として、プライベートを公開しながら宣伝隊長として活躍。「くっすん」の愛称を前面に出した親しみやすい宣伝活動は、多くの人々の関心を集めました。

また、アルバム購入者特典として、角淳一が食しているいちじくジャムが抽選でプレゼントされる企画も実施。角自身が「ジャム淳一」として、U.K.が「ジャム雄二朗」として宣伝活動を行うなど、ユニークな企画が話題を呼びました。

発売日には、阪急西宮ガーデンズで「1回だけのコンサート」が開催され、『ちちんぷいぷい』内で生中継されるなど、メディアを巻き込んだ大規模な宣伝活動が展開されました。

売上と公約

オリコン週間アルバムランキングでは14位という結果に終わり、目標の5位以内には届きませんでした。しかし、番組内での検証の結果、出荷枚数の関係で集計されなかった分を含めると累計1万枚に達することが判明。テレビ番組から生まれたコンピレーションアルバムとしては異例の売り上げとなりました。

その後、「春までに3万枚売る」という新たな目標が掲げられ、U.K.だけでなく、『ちちんぷいぷい』の司会を務める西靖アナウンサーも巻き込んだ宣伝活動が展開。最終的に3万枚の売り上げを達成し、角淳一、U.K.、西靖の3人が丸刈りになるという公約が実行されました。

収録楽曲

アルバムには、Dew、かりゆし58、矢井田瞳&恋バスBAND with 小田和正、城南海、植村花菜、PENGIN、ji ma ma、まきちゃんぐ、しおり、和紗、中孝介など、様々なアーティストの楽曲が収録されています。また、アルバムのために書き下ろされた「明日の空」は、『ちちんぷいぷい』のエンディングテーマとしても使用されました。

発売記念ライブ

アルバムの発売を記念して、なんばHatchでライブが開催され、アルバムに参加したアーティストが出演。『ちちんぷいぷい』からは角淳一、西靖、U.K.も参加し、大いに盛り上がりました。

まとめ

『すごくおいしいうた』は、MBSの番組企画から生まれたコンピレーションアルバムであり、ユニークな宣伝活動や豪華なアーティストの参加など、様々な要素が組み合わさって話題を呼んだ作品です。関西ローカルの枠を超え、多くの人々に愛されるアルバムとなりました。

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