すっとんトリオ

すっとんトリオの歴史と影響

すっとんトリオは1960年に結成された日本のお笑いトリオで、昭和30年代後半から昭和40年代前半にかけて活動していました。このグループは、高杉邦夫、松田竹夫、永井路夫の3人によって始まり、関西におけるコント形式のお笑いの草分けとして位置づけられています。特に、東京のてんぷくトリオと比較されることも多く、漫才ではなくコントを強調するスタイルが特徴でした。

成り立ちとメンバーチェンジ

すっとんトリオは、1960年4月に結成された後、1968年にはメンバーの一部が脱退し、新たに高井安夫と黒木雪夫が加わりました。1977年には、さらなるメンバーチェンジが行われ、安夫が離脱し、京都ぽん太が入団しました。このように、メンバーは数度の変更を経ながらも、グループの芸風と活動は一貫していました。

第1次メンバー

• - 高杉邦夫（1925年 - 1975年）: 本名は太田敏郎。東京都の高輪中学校卒業後、OSミュージックでダンス講師を務め、グループ脱退後は新たに「てかてかトリオ」を結成したが、1975年に自ら命を絶つ。
• - 松田竹夫（1934年 - 現在）: 本名は森内竹男。生まれは東京本所で、「森川信一座」に所属。その後、新宿セントラル劇場で専属コメディアンとして活躍。
• - 永井路夫（1934年 - 現在）: 本名は永井孝彦。大阪市出身で、初舞台は1953年だった。後に「三千夫」と名を改め、腹話術など多彩な活動を行った。

第2次メンバー

• - 高井安夫（1937年 - 現在）: 本名は塚田広美。様々な名前を持ち、南Oスケや島とおるとのコンビで活躍した。
• - 黒木雪夫（1940年 - 1990年）: 本名は森一修。吉本新喜劇からルーキー劇団へと参加し、多方面での活動を展開。

第3次メンバー

• - 京都ぽん太（本名は盛和雄）: 1977年に新たに加わり、特有の風貌が印象的だった。

芸能活動と影響

すっとんトリオは千日劇場や新花月、吉本興業の劇場で多くの公演を行い、観客を楽しませました。特に、てなもんや三度笠というテレビ番組への出演は今も記憶に残るものであり、彼らのパフォーマンスが映像として残っています。この番組はTBS系で1967年に放送され、すっとんトリオの活動を多くの人々に知らしめる手助けとなりました。

また、すっとんトリオは間寛平のような後輩芸人に大きな影響を与え、彼が芸人を目指すきっかけになったというエピソードもあります。これにより、すっとんトリオは単に一つのグループとしてだけでなく、日本のお笑い全体に対しても重要な役割を果たしてきたと言えるでしょう。

結論

すっとんトリオは、関西圏でコント形式のお笑いを広める先駆者としての役割を果たし、多くのファンに愛されました。このグループの活動は日本のお笑い史においても重要な一ページを刻んでいます。

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