そよ風のバラード (テリー・ジャックスの曲)

『そよ風のバラード』について



『そよ風のバラード』（原題: Seasons In The Sun）は、1974年にリリースされたテリー・ジャックスの楽曲で、世界中で多くの人々に親しまれました。この曲は、1961年にジャック・ブレルが作曲したシャンソン『Le Moribond』（「瀕死の人」）を原曲としており、バラード形式が一般的に人気を得ています。

曲の英語版は、アメリカの詩人兼歌手、ロッド・マッケンによって意訳されましたが、最初にこの曲をレコーディングしたのは、キングストン・トリオのボブ・シェーンでした。しかし、その時はあまり話題にはならず、ヒットには至りませんでした。

その後、ザ・ビーチ・ボーイズが1970年にテリー・ジャックスがプロデュースしたこの曲をレコーディングしましたが、当初はリリースを見送ることになります。この後、テリー・ジャックス自身が自らのバージョンを録音することを決意し、1973年に収録を行いました。

ジャックスのバージョンは、1974年の12月にシングルとして発売されると、その人気は爆発的で、特に彼の母国であるカナダだけでなく、アメリカのビルボードHot 100チャートでも1974年3月2日から3月16日まで3週連続の1位を獲得しました。この年の年間チャートでも2位に輝くほどの人気を博し、全世界での売上枚数は1150万枚から1400万枚以上に達しました。しかし、日本においてはカントリー歌手ボビー・ライトによる別のバージョンと競合し、絶対的な大ヒットには至らなかったのです。

この曲は他にも多くのアーティストにカバーされています。例えば、ナナ・ムスクーリ、レイ・コニフ、ルーベッツ、バッド・レリジョン、トゥーマッチジョイ、ブラック・ボックス・レコーダー、ニルヴァーナ、さらにはブリンク182などが挙げられます。特に最近では、1999年にウエストライフによって再びカバーされ、多くの新しいファンを魅了しました。

まとめると、『そよ風のバラード』は単なるヒット曲に留まらず、多様なアーティストに影響を与える魅力的な楽曲として、今なお多くの人々に愛されています。

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