それは秘密です!!

それは秘密です!!

『それは秘密です!!』は、日本テレビ系列局で1975年10月7日から1987年9月29日まで、毎週火曜日の19時30分から20時00分に放送されていた、日本テレビ製作のヒューマンバラエティー番組です。全452回を数え、長きにわたり視聴者に愛されました。

番組概要

番組は、日本各地のホールで公開録画が行われ、温かい雰囲気の中で進行しました。司会は、その人柄で多くの視聴者から親しまれた桂小金治が務めました。アシスタントは、初期には秋本圭子、中期には平井由香、後期には清水由貴子が担当し、番組に華を添えました。

番組冒頭、CM明けには、桂小金治による独特の口上が恒例となっていました。「雨止んでひと傘を忘る。兎角人間は時の流れに過ぎし日のことを忘れがちなものです。推理と思い出のご対面。それは秘密です!!」という言葉は、番組のテーマを見事に表現していました。

番組構成

番組は、主に以下のコーナーで構成されていました。

前半：ゲスト解答者が会いたい恩師や肉親などを当てるクイズコーナー。シルエットで登場する人物のヒントを基に、レギュラー解答者が推理を繰り広げます。正解すると、感動の再会シーンが紹介され、思い出話に花が咲きました。芥川隆行によるナレーションが、視聴者と観客に正解を伝えていました。
ゲスト歌唱：前半終了後には、ゲスト歌手による歌唱コーナーがありました。
スペシャルゲストコーナー：2つ目のCM明けには、スペシャルゲストが登場するコーナーがありました。解答者全員がシルエットで登場するゲストを当てる、早押しクイズ形式で進行しました。桂小金治がヒントを出し、観客だけが正解を知っているという、ユニークな演出が特徴でした。
視聴者の秘密さん：番組ラストには、視聴者が探していた肉親や兄弟姉妹と再会するコーナーがありました。このコーナーは桂小金治が単独で進行し、再会を果たす人々の感動的な姿は、多くの視聴者の涙を誘いました。このコーナーでの桂小金治の温かい人柄から「泣きの小金治」とも呼ばれていました。

エンディングでは、再会シーンと番組テーマ曲が流れ、桂小金治の温かいメッセージで締めくくられました。

特徴的な演出

番組では、ワルツ風の効果音や、オーケストラとハープの演奏が効果的に使用され、温かく感動的な雰囲気を盛り上げていました。再会シーンでは、「赤とんぼ」のアレンジや、「かあさんの歌」の冒頭部分がBGMとして使用され、感動をより一層深めていました。

番組の終焉とその後

番組は、長年の放送を経て1987年に終了しましたが、視聴者からの人気は根強く、「視聴者の秘密さん」のコーナーは、朝のワイドショー『ルックルックこんにちは』で「桂小金治の涙のご対面」として継続されました。また、番組終了から6年後の1993年には、『スーパー電波バザール 年越しジャンボ同窓会』で復活企画が行われ、多くのファンを喜ばせました。

出演者

司会

桂小金治

アシスタント

秋本圭子（初期）
平井由香（中期）
清水由貴子（後期）

解答者

三橋達也
笑福亭鶴光
ケント・デリカット
司葉子
扇千景
浜美枝
荒木由美子
岡崎友紀
大沢逸美
村地弘美

ナレーター

芥川隆行

スタッフ

構成：渋市幸雄、入中秀
音楽：千野寛
制作協力：ユニオン映画
* 製作著作：日本テレビ

エピソード

ナレーターの芥川隆行が、番組末期に一度だけ顔出し出演したことが、ファンの間では語り草となっています。

『それは秘密です!!』は、昭和の時代に多くの人々に感動を与えた、心温まる番組でした。

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