そんな女のひとりごと

「そんな女のひとりごと」は、1977年9月に当時現役の大相撲力士であった増位山太志郎（後の三保ヶ関親方）がリリースしたシングル曲です。当時の増位山はまだ前頭上位の力士であり、大関昇進を果たす2年前でした。しかし、この曲はオリコンチャートで最高13位を記録し、100位以内に通算74週ランクインするというロングヒットとなりました。オリコン集計では54.5万枚のセールスを記録し、これは大相撲力士としては驚異的な記録です。

翌1978年には、「演歌不作」と言われた年にあって、この曲が異例のロングセラーとなり、演歌の代表曲の一つとして広く知られるようになりました。同年4月には、人気音楽番組「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」コーナーに出演し、歌唱を披露しています。さらに、「第11回日本有線大賞」では、有線音楽賞とベストヒット賞を受賞し、その人気を不動のものとしました。しかし、同年の「第29回NHK紅白歌合戦」には、出場が有力視されながらも落選するという意外な結果となりました。累計売上は139万枚を記録しています。

この曲は、増位山が歌手としても活躍するきっかけとなり、2013年11月場所限りで日本相撲協会を定年退職した後は、歌手活動をメインとしており、歌謡番組などでは自身の代表曲として頻繁に歌われています。作詞は木未野奈（音楽プロデューサー曽根一成のペンネーム）、作曲は徳久広司、編曲は伊藤雪彦が担当しました。

シングルの収録曲は以下の通りです。

1. そんな女のひとりごと
2. お前がかわいい

この曲のヒットは、大相撲力士が歌謡曲の世界でも成功を収めるという、珍しい現象を生み出しました。また、1970年代後半の歌謡曲シーンにおいても、特筆すべき出来事の一つとして記憶されています。

関連事項

1977年の音楽
1978年の音楽
コサキンDEワァオ!

参考文献

オリコンチャート大辞典

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